大学在学中にアルバイトをしていた大手カフェチェーン企業に就職し、トータルで7年半勤務した今井さん。地方店舗ヘの転勤辞令をきっかけに、将来を見据えて転職に踏み切りました。転職活動で生じた悩みや、異業種かつ未経験職種の転職に成功した経緯をお聞きします。

今井美沙さん (27歳)

Profile

今井美沙さん (27歳)

転職前:大手カフェチェーン 店長補佐
転職後:飲食業界特化型人材紹介会社 マーケティング職

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学生時代アルバイトしたカフェで、正社員に

新卒で就職活動をはじめた時、私には2つの軸がありました。

1つはメディア関連の仕事。映画やメディアに興味があったので、関連企業をいくつか受けてみたものの、よい結果は得られませんでした。

そしてもう1つは小売や飲食の仕事。アルバイト経験を通じて、イキイキと働いている人の姿を実際に目にしていたことが理由です。

大学時代の4年間、全国展開している大手カフェチェーンでアルバイトをしていて、社員さんたちがみんなイキイキと働いているのを見ていました。企業文化自体も好きだし、ロールモデルが近くにいたこともあり、正社員になるイメージが簡単に湧いたんです。社員さんが辛そうに働いている職場だと、アルバイトから社員になりたいとは思えないですからね。

アルバイト先店舗の店長には言わずにこっそり応募して、無事正社員として採用されました。

本社勤務希望が叶わず、異動辞令を機に転職

アルバイトを卒業し正社員になってからは、社員らしさがでるようふるまいや言動に気をつけるようになりました。しばらく仕事内容に大きな変化はありませんでしたが、だんだんと任されることが増え、同時に責任感も芽生えて。

すでにアルバイトとして4年勤務した後に正社員になったからでしょうか。徐々に「現場ではなく、本社の仕事がしたい」という気持ちが出てきました。しかし何度か異動があったものの、希望していた本社勤務は叶わず

その後地方店舗への転居を伴う異動を言い渡され、改めて今後のキャリアプランを見直しました。

現場の仕事はやりきった気持ちがあったこと。希望する本社勤務が実現する見込みもないまま地方に異動するより、新たなチャレンジをしたほうがよいのではと考えたことから、転職を決意。社員として3年半、アルバイト期間を含め7年半勤めたカフェチェーンを退職しました。

返答期限は1週間!エージェントの調整で実現したかけこみ選考

転職エージェントを活用して転職活動を進めた

退職後は転職サイトでチェックした求人に自力で応募しつつ、転職エージェントも併用して仕事を探しました。

学生時代に興味を持っていたエンタメ系のほか、広報や広告の仕事も気になる。興味はあるけれど詳しくはわかっていない職種については、転職エージェントの担当アドバイザーさんに細かく説明してもらって、イメージを掴んでいきました。

いくつか候補がある中で、キャリアアップのために提案力を身につけたいという思いもあり、飛び込みなどハードな仕事も含まれる営業職にも応募。無事内定が出たものの、ガツガツした営業の仕事には向いていないのでは?という自覚がありました。

内定保留期間は1週間。このまま思い切って営業にチャレンジするか、他の仕事も見てみるか、かなり悩みました。

営業職を選ぶべきか悩んでいることは、選考段階からエージェントには相談していました。そんな私の迷いを察してか、営業職の内定が出た当日、アドバイザーさんから飲食業界に特化した人材紹介会社のマーケティング職を紹介されました。

求人票を確認すると、私が恐れていたガツガツした仕事ではなく、元々興味も経験もあった飲食に関連する仕事だったので、他の会社よりも魅力を感じました。

早速エージェントを通じてこの企業に応募したところ、応募書類を見た採用担当者から

「マーケティング職よりキャリアアドバイザー職のほうが向いているのでは?」

と、別ポジション応募への提案がありました。いずれも未経験の仕事ながらに興味があったので、提案通りキャリアアドバイザー職の選考に進むことに。

すでに営業職で内定が出ている企業への返答期限内に、合否を知りたいという切羽詰まった状況。エージェントによる交渉の結果、1次面接と2次面接を同時に行い選考期間を短縮するというイレギュラーな対応をしていただけることになりました。

最終面接が行われたのはクライアントの飲食店。社長と部長、現場の人との会食という形式です。食事をしながら企業風土やリアルな業務内容を教えていただき、私も自分が今までしてきたことをお話し、飲食業界関連企業らしい一風変わった面接を終えました。

最終面接後、ありがたいことにすぐ内定の連絡が! 面接の場でみなさんの人柄や社風に好感が持てたので、迷わず入社を決めました。

入社後研修で実感した、マーケティングの魅力

入社後はマーケティングを経験することに

晴れてキャリアアドバイザー職として採用されましたが、入社後は一連の仕事の流れを把握するため、他ポジションの業務も経験することになりました。

最初はマーケティング部に配属され、集客を担当。送信したスカウトメールに返信いただいたお客様との面接日程を調整する仕事です。

業務開始後しばらくは、新しい環境や仕事に慣れることで精一杯でした。でも自分がご案内を担当したお客様の転職が決まり、キャリアアドバイザーが喜んでいる姿を見るうちに、私の仕事が成果につながっている!とやりがいを感じるようになったんです。

キャリアアドバイザーから

「マーケティング担当が集客してくれないと、自分たちは結果が出せないから」

と、感謝を伝えられたとき

「求職者をサポートするキャリアアドバイザーを支えるマーケティングの仕事のほうが、自分には向いているのでは」

と感じました。

ゆくゆくはキャリアアドバイザーを担当する予定でしたが、このままマーケティングの仕事をしたいという今の気持ちを、上司に伝えています。

最終的な配属先はまだ決まっていませんが、部長からはやりたい仕事で会社に貢献して欲しいと言われています。自分にできる仕事で、もっと活躍できるようになりたいです。

転職活動をはじめる人へのアドバイス

転職エージェントに相談すると、自分では考えつかない選択肢を提案してもらえるのがメリットです。第三者からの提案によって視野が広がるので、どんな仕事をしたいかわからない人や、世の中にどんな仕事があるのか詳しく知りたい人の頼りになるのでは。

転職エージェント経由でしか応募できない企業もあるので、上手く活用することをおすすめします。

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