証券会社営業からSaaS企業のコンサルティングセールスへ！お客様に喜ばれる仕事を求めて転職。

証券会社の営業は「お客様からの信頼」が大切

大学卒業後は大手証券会社へ入社。個人・法人のお客様への金融商品提案営業を3年ほど担 当していました。

証券会社を選んだ理由はバリバリ働きたいから。広い世界の経済知識が身につけられる金融の仕事が面白そうだと考えたからです。

大学時代は「今しかできないことをしたい」と考えて、テレビ局でアルバイトをしたり、多種多様なコミュニティに参加したり。積極的な性格だからかダイナミックな仕事への憧れが強く、希望が叶えられそうな証券会社に入社しました。

証券という商品は、簡単に取引できるものではありません。何度もお客様の元へ通い詰め、自分という人間を信用してもらってはじめてお任せいただけるのです。そのため「取引の成立＝自分への信用」と感じられ、成約時はとても嬉しかったです。

自分が知識をつけた上で提案した株式や投資信託によって利益が出た時は、お客様にとても喜ばれ、ありがとうと感謝の言葉もいただけることが、何よりのやりがいでした。

努力しても報われない、商品特性が心の負担に

自分の介在価値を実感しながら営業の仕事を続けていましたが、少しずつネガティブな面も出てきました。

金融商品の特性上仕方ないことですが、どれだけベストな提案をしても、絶対に利益が出るわけではありません。時には損失によって大切なお客様が悲しむ顔を見ることもあります。

幅広い知識をつけるためにどれだけ勉強し、努力を重ねても、100％報われるわけではない。そんな現実が、次第に心の負担になっていきました。

同時に留学への関心も高まり、退職して海外に行けたらいいなとも考えるようになりました。

仕事を辞めてキャリアチェンジしたい、留学にも興味がある。まだ若い私には、やりたいことがたくさんありました。しかし同じタイミングで、新型コロナウイルスが世界を蝕み始めたのです。

しばらく様子をみて、状況が落ち着いたら留学しようと考えていましたが、世界的な感染拡大の勢いは止まりません。当面収束する見込みもなく、留学の夢は諦めることになりましたが、せっかく働き盛りの20代。次はお客様に絶対に喜んでもらえるようなサービスに携わり、バリバリ働こうと決意しました。

エージェントに「3つの軸」を伝えて転職活動開始

転職活動を開始するにあたり、6社の転職エージェントに登録しました。

スカウトメールをきっかけに登録した転職エージェント・MAPの担当アドバイザーさんには「転職先に望む3つの軸」を伝えました。

1. IT業界の企業
新しいことを生み出している業界なら、スピード感を持って新しい知識を取り込めそう。

2.成長できる環境
異業界への転職で、これまで培ってきたスキルとは異なる力を高めたい。

3.世の中に価値を与える商材やサービス
お客様を悲しませないような提案ができる商材に携わりたい。

転職エージェントの中には複数企業の選考を並行して進めてもらえず、1社受けてだめだったらまた次の企業を紹介される、といった非効率なところもありました。そのため、アドバイザーさんには「同時進行で複数の企業を受けたい」と伝え、なるべく多くの求人案件を紹介してもらいました。

結局、エージェント経由で合計20社の求人を紹介され、実際に面接に進んだのは10社ほど。

世の中には膨大な数の会社があり、その中から自分に合う会社を見つけるのは大変な作業です。選考のタイミング、業務内容や社風が自分にマッチするかなど、悩みはつきません。私も途中で合わないと感じて、選考を辞退したこともあります。

転職活動は一筋縄ではいかない。そう感じ始めた時「3つの軸」にちょうど当てはまる求人を、アドバイザーさんから紹介されました。

3週間でSaaS企業に内定！コンサルティングセールスに転身

紹介されたのは、事業会社とスタートアップのマッチングサービスを展開しているSaaS企業。イノベーションを生み出すきっかけ作りになるプラットフォームを提供していると聞き、興味を持ちました。

面接では

「会社のためではなく、社会のために働いてください」

と言われたことが印象に残っています。社会のため、そしてお客様のためにもなる提案をしたいという、私の希望にぴったりの企業理念がある会社だと感じたのです。

面接回数こそ3回と多めではありましたが、応募から3週間でスムーズに内定をいただくことができました。

新しい会社では事業会社とスタートアップを繋ぐ自社のプラットフォームを提案する法人営業を担当しています。

2つの会社の協業により、新しいビジネスが誕生するきっかけを作るサービスに関わる仕事。世の中に新たな価値を与えられるとわくわくしています。

商談はまだ先輩に同席してもらっている状態ですが、来月からは営業として個人の目標数字が設定されます。早く1人前になれるよう、日々がんばっています。