前回の記事では住所や氏名などのミスが無いよう、「履歴書の基本的な書き方」についてご紹介しました。

今回、こちらの記事ではもう少し掘り下げて「履歴書の志望動機・自己PR欄の書き方」について見ていきたいと思います。

履歴書の中でも、自由記述になるこの2つの欄。どのように書くのがベストなのでしょうか?

履歴書の書き方/志望動機

履歴書の記入でつまづきやすいのが、まず「志望動機」です。実際には「条件がよかったから」「次へのキャリアを積めそうだから」という理由が志望動機になる場合もあるでしょう。しかし、自分側のメリットばかりを履歴書で強調するのはあまり良いことではありません。

  • 条件が良かったから→仕事内容は見ていないのでは?
  • 次へのキャリアを積めそうだから→離職を前提に入社するつもり?

あまりに正直に伝えてしまうと、こんな風に思われてしまいます。かといって心にもない内容を取り繕って書き綴っても、その後の面接で見抜かれてしまうかもしれません。

「どうやったら、いい志望動機を書けるんだろう…」

これh、履歴書を前に誰もが直面する問題でしょう。しかし、「いい志望動機」を考えようとするから、失敗するのです。

書類や面接はそもそも、求職者様と企業様との間で、認識をすり合わせるためのもの。いいことを書こうと装いすぎずに、肩の力を抜いて、まずは原点に立ち返りましょう。

志望動機に書くべきは「お互いのメリット」です。

自分が入社することで企業側にはどんなメリットがあるか、また、その企業で働くことで自分がどんなメリットを得られるかを記載しましょう。

例:今回貴社を志望した理由は、自分がこれまで培ってきた●●のスキルを活かし、事業に貢献できると感じたからです。また、自身も今まで以上に●●のスキルを磨くことができると考え、今回の応募に至りました。

例文を骨組みとし、実際のご自身の経験やスキル、応募するポジションなどのエピソードを盛り込み、肉付けしていきます。企業や事業の、どのような部分にどう貢献していけるかを書ければ、より良い内容になります。

また、比重として7:3くらいで「企業側のメリット」を多めに記載するのが良いでしょう。自分にとってのメリットばかりを書きすぎると、成長に貪欲というよりも自分本位な印象を与えてしまいます。

履歴書の書き方/自己PR

志望動機ができたら、自己PRも考えなくてはいけませんね。自己PRは、自身がこれまで努力してきたことの成果や身に付けたスキル、仕事の中でも特に得意としていることなどを自由に書くことができます。

自由に書くことができるとはいえ、あまりにも応募企業(ポジション)とかけ離れた内容はNG。例えば営業職志望なのに「描画スキルには自信があります」と書いてもアピールにならないどころか、「ちょっとズレている人」と思われてしまいます。

自己PRはこれまでの経験に絡めて、志望先で活かせそうな内容を書くことがポイント。例えば、コツコツ地道な作業が求められる営業アシスタントであれば、下記のような内容が良いでしょう。

例:私は、慎重にコツコツ地道な作業を行い、結果を出すことが得意です。一つ一つの作業に正確性が求められる営業アシスタントのポジションで、これまでの経験と、慎重な自分の性格を活かしミスなく成果を出し、貴社の成長に貢献していきたいと思います。また、自身のキャリアという点でも粘り強さを活かし、腰を据えて長く働きたいと考えています。

自己PRは、志望動機にも絡めて書けるとベスト。自己PRと志望動機は、あなたという人間を構成するために必要な、履歴書の中でも特に重要な情報だからです。「どんな部分で優れているあなたという人が/なぜこの企業のこのポジションを志望するに至ったのか」という大事な部分になりますので、自己PRと志望動機は相互に影響するのが理想です。もちろん、異なる2つの欄に同じことを繰り返し書くのではなく、一枚の履歴書を読んだときに、トータルして「あなたという人物像」が見えてくる内容に仕上げましょう。

どちらも「伝えたいことの8割を書く」のがベスト

熱意を込めて自分の思いの丈を書き綴るのは良いのですが、全てを書き切ってしまうと、面接で話すことがなくなってしまいます。そこで、少し上級のテクニックとして覚えておきたいのが「伝えたいことの8割を書く」という技。いつ、どういった場面で、どのようにしてきた、などあまりに細かい言及は避け、アウトラインだけ書きます。面接で「具体的には、どういうことですか?」と担当者に尋ねさせて、その場で口頭補足するのです。ただし、あまりにもアウトラインがぼやけていると、あなたの人物像がはっきり見えなくなってしまいます。書類選考で通過できなくなるのは本末転倒なので、適度な匙加減が重要です。

自己PRの悪い例:●●年●月〜、私は●●についてチームを巻き込み業務改善するよう働きかけてきました。しかし●●年X月にZZのような事象が発生し、そこで自分の強みである●●を活かし、…(略)

時系列をはっきりさせたい内容がある場合は、履歴書と別に提出する「職務経歴書」で補足するのがベストです。履歴書には細かいエピソードを取りこぼさず書くというより、アウトラインに少し肉付けする程度でOKです。

一般的な中途採用の転職では「職務経歴書」と「履歴書」の2つで書類選考が行われます。2つの書類を見た担当者が、あなたの人物像をリアルにイメージできるかどうか、記載した内容に矛盾点は無いか、提出前にもう一度見直すことをおすすめします。

客観的に書類を見ることが難しい場合は、少し時間を置いてからもう一度チェックしたり、あるいは転職エージェントに相談する方法もあります。いずれにしても時間がないとできないチェック方法なので、履歴書の準備には十分な余裕を持っておきましょう。