学生時代からイベントが好きで、イベント会社に新卒入社したM.Iさん。イベント集客に携わるうちに、マーケティングへの興味が高まり、転職を意識するようになりました。マーケターとしてより成長できる環境を求めた、1年間の転職活動についてお聞きしました。

M.Iさん(28歳)

Profile

M.Iさん(28歳)

転職前:イベント会社 プロモーション担当
転職後:IT企業 マーケティング職

「好き」を仕事に!新卒でイベント会社へ。

大学卒業後は、展示会を主催するイベント会社に入社しました。

この業界を選んだ理由は、とにかくイベントが好きだから。高校、大学時代とも学祭実行委員をしていたほどのイベント好き。企画は大変ですが、精一杯準備して当日を迎え、盛り上がるあの達成感が魅力なんです。

プロモーション担当としての主な業務は、展示場で年に2回開催する大きなイベントの集客や、出展企業の誘致。5~6万人という大規模な集客をしなければいけないので、メールや電話、DM送付、WEB広告といったあらゆる方法を使います。

集客目標に届かないかも? とハラハラすることも多く、トライアンドエラーの繰り返し。集客ツールに用いる言葉や言い回しの改善を常に意識し、少しでも多くの人を呼び込める施策を考えていました。

社歴が長くなるにつれ責任の大きな立場となり、部下もでき、業務の傍ら独学でマーケティングの勉強もはじめました。

マーケティングに対する意識が強まっていくものの、会社にはマーケティング部という組織自体がなく、マーケティングに強い人もいません。

大好きなイベントに関わることができて、仕事にやりがいもある。けれど、さらなるマーケティングスキルを身に着けるには、今の環境では物足りない。外の世界を見てみたい。そう考え、転職を意識するようになりました。

転職エージェントには、早く転職しろと急かされる?

転職を考え始めた私は、まず求人サイトに登録しました。すると、多数の転職エージェントから大量のスカウトメールが届きました。

転職エージェントには詳しくなかったので、たまたま見つけたMAPを含め、4社ほどに登録。

いくつかのエージェントで相談したものの、希望職種をマーケティングに絞っていたためか、どのエージェントからも同じ求人を提案されました。求人内容が同じなら、自分に向き合ってくれるキャリアアドバイザーがいるエージェントを選ぼうと決めました。

転職エージェントは求職者を企業に紹介することでフィーが発生する仕組みなので、早く転職先を決めるように急かされたりするのでは?というイメージがありました。

しかしMAPのアドバイザー・高木さんからは

「M.Iさんにとっていい求人があれば動く、くらいの感覚で、ゆっくりいきましょう

の一言が。

せっかく大好きなイベント業界にいるのに、本当に転職してしまってよいのか。まだ悩んでいた自分にとって、とてもありがたい言葉でした。急かすことなくじっくり向き合ってくれた高木さんと一緒に、転職活動を進めようと決めた瞬間でした。

絶対に譲れない、3つの転職軸

今の会社にとどまっていてもマーケティングスキルは頭打ち状態。マーケティングの知識を高めたいという希望に当てはまる仕事が見つかったら転職すると決め、ゆるやかでも確実に転職活動を進めました。

今回の転職活動において、譲れない軸は以下の3つ。

  1. 事業内容・商材に共感できる
  2. 現職の年収をキープできる
  3. マーケティングの力がつく環境である

マーケターとして自社のサービスをPRしていくには、まず自分自身が納得できる商材でなければやりづらいですよね。自分がよく思えないサービスを、他者にPRしたい人はいないでしょう。

年収も下げたくないし、何より今回の転職の動機になったマーケティングの力がつく環境で成長したい。

この3つが叶わない場合は、選考が進んでも辞退することもありました。

1年かけた転職活動で出会った、マーケティングの仕事

仕事を続けながら自分に合う求人が出てくるのを地道に待つ。そんなゆるやかな転職活動を続けていたある日、高木さんから電子契約サービスを提供している企業の求人を紹介されました。

確認すると3つの軸がドンピシャで当てはまり、ここなら自分が成長できると確信。2回の面接は全てオンラインで行われ、高木さんに面接対策をしてもらいながら順調に進んで無事、内定をいただくことができました。

私はやりたいことが定まっていましたし、そもそもイベント会社に残る可能性もありました。焦ってもいいことはないと考え、じっくり転職活動をした結果、約1年かかって満足できる仕事に出会えました。

現在は、マーケティング担当として自社サービスである電子契約システムのPRをしています。

展示会やセミナーでのプロモーションをしたり、より良い施策を企画したり。世の中に自社サービスをもっと広めるために奮起しています。

会社の方針でリモートワークも自由に選択できるのですが、入社直後は社内の人とコミュニケーションをとることを目的に、毎日出社し仕事を覚えていきました。入社4ヶ月となる現在は、毎日自宅で業務にあたっています。

マネージャー候補として採用されたのですが、自分のマーケティング力ではまだまだ足りないなと痛感する毎日。早く組織を引っ張っていけるよう、怠らずに勉強を続けていくつもりです。

転職を意識している人へのアドバイス

「井の中の蛙大海を知らず」という言葉があるように、外の世界を知れば成長に繋がるはずです。

私自身も1社しか経験がなかったため、転職後は新しい知識が増え、明らかに視野が広がりました。

今の会社が好きなら無理に転職する必要はありませんが、キャリアアップの面で物足りなさを感じたら、一度外の世界をみてみることも大切ですよ。

担当アドバイザーのコメント

私はアドバイザー歴10年になりますが、今でも転職活動はあくまで「手段」だと思っています。

実現したいこと、まだやるべきことがあるならば、転職ではなく、現職でのキャリアアップを目指すべきではないでしょうか。

M.Iさんのように成長の頭打ちを感じていたり、現職では実現できない新しいチャレンジを望むのであればぜひ、新天地を目指す選択をして下さい。

転職活動のゴールは転職そのものではなく、自分自身が納得できること。キャリアに関して悩んでいる方は、キャリアアドバイザーに気軽に相談してください。

転職エージェントMAP 高木  健矢

Adviser

転職エージェントMAP 高木 健矢

静岡県出身。企業の採用支援と個人の転職支援の両面を担当。広告業界を中心にデジタル、IT、WEB関連を得意領域とするベテランアドバイザー。

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