舞台役者として活躍しながらラグジュアリーホテルでアルバイトをしていたA.Wさん。役者活動引退と同時に、正社員として働くことを決めました。これからの時間は、自分の成長に使いたい!そんな気持ちで挑んだ仕事探しのエピソードをお聞きしました。

A.Wさん 20代後半

Profile

A.Wさん 20代後半

転職前:ラグジュアリーホテル コンシェルジュ(アルバイト)
転職後:WEBマーケティング会社 営業職(正社員)

フリーターは卒業!正社員への転職

日本若者転職支援センターは、第二新卒、フリーターなど20代の初めての正社員転職を応援します。

アルバイトをしながら、役者としても活動

私は幼少期から舞台役者として活動していました。高校卒業後は海外の演劇専門学校へ進学。本格的に芸を学び、役者への道を進みました。

帰国後も舞台役者として、舞台やミュージカルに出演。しかし、役者としての収入だけでは足りず、ホテルコンシェルジュのアルバイトをしながら生計をたてていました。

ホテルの仕事を選んだ理由は、自分が留学中に言語の壁にぶつかったときに、現地の人に助けられた経験があったから。今度は私が、日本に来て言葉で困っている人たちを助けたい。あの時の恩返しをしたい。そう考えて、外国人のお客様が多いホテル業界で働くことを決めました。

私のバイト先は、パーソナルなサービスの提供が徹底されているラグジュアリーホテル。レストランなどの予約代行はもちろん、例えば箱根に行きたいと言われれば切符の手配をし、経路を詳しくご説明する。お客様の要望に応じたきめ細やかなサービスをするのが、コンシェルジュとしての仕事です。

日々お客様と接するホテルコンシェルジュの仕事が、私はとても好きでした。英語でコミュニケーションを取り、細部まで行き届いたサービスを喜んでもらえることが、何よりのやりがいになっていたんです。

でも、20代半ばに入ってから「役者活動はやり切った」という思いが芽生え、引退。20代後半の時間は、新たな場所で成長するために使おう。そう考えて、お世話になったホテルからも卒業し、新しい環境に飛び込むことを決意しました。

派遣社員じゃなくて、正社員になりたい

転職活動を開始し、まずは転職サイトに登録。日々たくさん送られてくるスカウトメールや、膨大な掲載量の求人を見ていました。

しかし、物件探しのように求人情報をただ眺めているだけじゃ、仕事は一生決まらない!さらに行動せねばと感じ、転職エージェントに話だけでも聞きに行くことにしました。

同時に一応派遣会社でも説明を受け、やはり正社員になりたいのだと再認識。正社員に絞って仕事を探すことに。ホテルのアルバイトと並行して転職活動に取り組み、エージェント経由で合計3~4社を受けました。

実は転職エージェントに相談に行った時点では、世の中にどのような仕事があるかさえ分かっていませんでした。担当アドバイザーさんに勧められたWEBマーケティング会社も、最初から事業内容や仕事自体に興味を持っていたわけではないんです。

けれど、書類選考を無事通過し、面接で現場の人たちと話してみると、社員の方がとても楽しそうにされていて。みなさん口を揃えて忙しい、大変だと言われるのですが、誰も仕事を苦にしている様子はなかったんです。

「すっごい大変だけど、頑張れる?」

明るい声で話しかけられ、働く人たちと社内の雰囲気がいいこの会社なら、自分も成長できるのではと感じました。

アルバイトを続けながらの転職活動は多忙でしたが、シフト制で時間に融通が利くことが幸いしました。面接のスケジュール調整や面接対策にもしっかりと時間を採ることができてよかったと思います。

フリータを卒業、正社員で営業職へ

WEBマーケティング会社に営業職で入社し、現在2ヶ月が経ちました。

私は以前、一般家庭を対象としたテレアポのアルバイトをしていたことがあったのですが、営業職として初めて法人向けテレアポを経験して、驚いたことがあります。

法人相手のテレアポだと、電話口の人がとにかく優しいんです。

個人宅へのテレアポでは話を聞いてもらえないのは当たり前という感覚でしたが、法人はとても丁寧な対応をしていただける。話し出す前に怒鳴られることすらあったのに、きちんと話を聞いてもらえて、アポもすんなり取れる。テレアポってこんなにうまくいくものなのか!とびっくりです。ハードなイメージのある営業職ですが、いい意味でギャップを感じた出来事でした。

テレアポをスムーズにこなせてアポイントを取れても、今はまだ商談までは担当できず、上司に同席してもらっています。研修期間は3ヶ月、現在は独り立ちに向け必死に知識を増やしている最中です。

自分が理解できていないことをお客様に話すのは嫌なので、専門用語はじめ様々な知識を吸収しています。今は都度メモをみながら話しており、自分が分からないことが多くてモヤモヤすることも。

本当に先輩のように仕事ができるようになるのかな…?なんて、時に不安にもなりますが、一人前の営業を目指して頑張っています。

転職を考えている人へのメッセージ

行動に移さないと何も始まりません。

私は転職すると決めてから実際に動くまで、10ヶ月もかかりました。その期間は求人を見るだけで、具体的なアクションは起こせずにいました。

けれど、状況を変えようとエージェントに相談してからは、たった2ヶ月弱で転職先が決まったんです。

思い切って普段と違う行動をすることも、転職を成功させるために必要なのかもしれません。

担当アドバイザーのコメント

社会人経験も少なく、自信がなかったA.Wさん。それでも「変わりたい」「成長したい!!」という気持ちは人一倍でした。

ビジネスとしての経験は少なくても、目標に向かって自分の歩み方を見つけて走ってきた経験があるA.Wさんであれば新天地でも道を切り開いていけると感じました。

面接を受けていく中で吸収するものも多かったのではないでしょうか。転職活動は大きな人生経験の一つ、今後も頑張っていきましょう!

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