家業の手伝いから転職。24歳初めての転職活動は、わからないことばかり。
大学卒業後は就職せず、実家の家業である宿坊運営に携わっていた馬塲さん。どんな仕事がしたいのか、できるのかもわからない状態だった初めての就職活動は、じっくりと時間をかけて自分を知るところから始まりました。
Profile
馬塲 寿美緒さん 24歳
転職前:家業の宿坊運営
転職後:株式会社SQUEEZE オペレーションズ部
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家業の宿坊運営から、初めての就職活動
私の実家は神社で、父は17代目の神主。一般の方が神社での宿泊体験ができる「宿坊」を営んでいます。学校から帰ったら親が忙しく宿坊のお客様の対応をしている。子供のころからそんな環境を当たり前のものとして育ちました。
大学卒業後は私も家業を手伝うことになったのですが、宿坊の仕事はかなりハードな肉体労働系。朝食作りから配膳、案内、片付け、洗い物、チェックアウトから掃除まで、宿泊にまつわるすべての業務をこなしていました。宿坊は365日稼働しているので、私の休みは週1日のみ。
2年後には修行に出ていた兄が実家に戻ることが決まっていたので、私もこのまま実家の仕事を続けるか、それとも転職して違う世界で経験を積むか悩みました。
当時の生活も充実していたけれど、私は実家以外の他の世界を全く知らない。
一度社会に出てみたい、視野を広げたいという思いもあり、兄が戻るタイミングで転職することにしたんです。
いざ就職活動、となったはいいけれど、正直なところ何をすればいいのかわかりませんでした。
新卒時の就活なら周りにいる似た環境の友達と情報交換もできるけれど、今の私には同じ目線で相談できる人がいない。転職情報サイトを見ても、自分がどんな仕事をしたいのか、何ができるのかもわからない。
はっきりしていたのは条件面の希望だけ。なかなか休みの取れない状況が続いていたので、転職したら土日は絶対に休みたい、そこだけは譲れない!と思っていました。
家業からの転職活動は、わからないことばかり
転職を考え始めた頃、大学時代に所属していた社交ダンス部の友人が、転職エージェントを利用して、転職に成功したと知りました。
彼は担当アドバイザーの方をかなり信頼しているらしく
「めちゃめちゃいい人で、担当してもらえて本当によかった。転職活動で悩んでるなら田中さんを紹介するよ!」
とにかく「田中さん」をべた褒め・激押し。田中さんは職務経歴書の項目だけじゃなくて、しっかりと人となりを見てくれるから、と言っていました。
実は友人に話を聞く前に、すでに転職エージェント数社に登録していました。私はかなり早い段階で転職活動をスタートしたので、実際に転職できるのはその時点から1年ほど先の話。よって、いくつかのエージェントには
「今のタイミングではお仕事を紹介できないので、また時期を見て改めて来てください」
と断られてしまいました。でも、田中さんだけは
「転職活動にたっぷりと時間が取れるのはアドバンテージですね」
と言ってくれたんです。
当然のことですが、各転職エージェントは私の希望する条件に合った求人を紹介してくれました。大手のエージェントでは相当数の案件を出され、さすが大手!と感心する一方で、
「この膨大な情報の中から自分で選ぶのか…」
と落胆もして。求人票のどこを見ればいいのか、比較検討の方法すらわからない私には、選べないな、と。自分が何をやりたいかもわかってないのに、土日休みとか給与がどうとか、条件面だけで仕事を選んでいいのか、という疑問も芽生えました。
家業からの転職活動で、自分を知ることができた
初めてお話しした際の田中さんは、優しそうで明るい方だなという印象。聞き上手、と言うんでしょうか。興味津々な姿勢で私の話を聞いてくれました。
紹介してくれた友人の存在や、田中さんもダンス経験者という共通点があったからかもしれませんが、初回面談はダンスの話ばかりで。その時は軽い雑談としか考えてなかったけれど、今考えると私が持っている視点や価値観などを知ろうとして、ダンスの話を振ってくれたのかな?と思います。
田中さんには、仕事で何がしたいかまだわからないことを正直に話しました。人と話すことが好きだとか、譲れない条件についてもしっかり伝えて。結局その日は10件くらい求人票を見せてもらいましたが、
「今すぐ決める必要はありません。転職まで1年以上あるので、どういう仕事があるかをいろいろ見ていきましょうね」
という感じで初回の面談は終了。田中さんは条件だけじゃなくて、私の適性や性格、考え方など、多角的に判断して仕事を紹介してくれるんだと感じました。
それ以降は3ヶ月毎に田中さんに会いに行って、都度転職に対する考えや心境の変化などをシェアさせてもらっていました。
結果的に田中さんに支援していただいて今の会社に就職することになったのですが、この転職活動を通じて自分自身を知ることができたと感じています。
どんな仕事をしたいか明確にわかっている人なら、求める条件を満たす求人をたくさん紹介してくれるエージェントや、AI技術を駆使した転職サイトなどを使うのが手っ取り早いと思います。でも、私のように家業から転職するケースや、自分がしたいことが見えていない状態から転職活動を始めるならば、徹底的に向き合ってくれる田中さんの存在はかなり重要だったと思います。
チャットアプリを利用した、無駄のない転職活動
初回面談から1年が経過し、いよいよ本格的に転職活動を始めました。
宿坊の仕事と並行しながらの転職活動はハードでしたが、専用のチャットアプリや電話を使ってコミュニケーションしていました。田中さんは頻繁に連絡をくれるのですが、内容に無駄がないのでやり取りが負担にならない。私からも心境の変化等を細かく田中さんに連絡して、都度相談していました。
しっかりとコミュニケーションできていたからでしょうか。転職活動で困った記憶は特にありません。とても円滑に進められました。
私は面接で話すことをしっかりと作りこんでしまうと窮屈に感じ、実力が発揮できなくなるタイプ。だから田中さんに面接対策として要点だけ教えてもらって、後は本番ありのままぶつかって行きました。
その結果、ありがたいことに大手企業を含む数社の最終面接まで進むことができたのですが、幅広い業務にチャレンジできそうなSQUEEZEに決めました。
私、いろんな仕事に興味があるんです。営業力もつけたいし、マーケティングもやってみたい。企業で働くという経験自体が初めてだし、自分の可能性や今後の選択肢を狭めず、いろんな業務を経験したいと考えたのも、SQUEEZEに入社を決めた理由でした。
転職で手に入れた大きなやりがいと、念願の土日休み生活
SQUEEZEは不動産活用におけるホテルや民泊の企画から運営、宿泊施設の運営事業者向けのソリューション事業提案などを行う企業です。
入社した頃は慣れないことが多く本当に大変でした。配属された部署はなんと私一人だけ。上司も先輩もおらず、何をしたらいいのかわからない。
「これは誰かに聞いて教えてもらうところ?それとも、社会人はみんな自分で考えて、決めて、仕事をするの?」
なんて混乱する始末でした。
入社から3ヶ月経った頃に組織改革があり、そこから自分がすべきことが徐々にわかるようになりました。まだ仕組み化されていなかった範囲の業務を私が整理するようになると
「仕事がやりやすくなった」
「お客様対応がスムーズにできるようになった」
と社内でも評価してもらえて。自分の裁量で社内の仕組みを構築する達成感は大きいですし、感謝されるのもうれしい。
現在は運営を代行している宿泊施設や、自社で運営する民泊に宿泊されるゲストのカスタマーサポートなどを担当しています。最近では一部採用業務にも携わっており、仕事の幅はどんどん広がっています。
実家の手伝い以外に経験がなく、田中さんとの初回面談でパソコンのことを「コンピューター」と呼んでいた私が、入社9ヵ月経った今ではパソコンのスキルも身に着いて、デスクワークができている。
「馬塲ちゃん、ずいぶん成長したね!」
上司からそんな風に評価してもらえる今の環境に、大きなやりがいを感じています。
SQUEEZEフラットな社風で横の繋がりが強く、可愛がってくれる人がとても多いんです。人間関係に恵まれているし、念願の土日休みも実現できて、満足のいく転職ができたと思っています。
今の経験は、将来的に実家の宿坊運営の改善にも役立つと思っています。地元の地域活性にも関心があるし、これからやりたいことはまだまだたくさんありますね。
転職活動をはじめる方へのアドバイス
1.絶対に譲れない条件は外さない
私の場合は「土日休み」が絶対条件でした。これだけは譲れない!と思っていた条件が叶えられていれば、時にやってくる仕事の壁も乗り越えられる気がします。
2. 中長期的なビジョンを持つ
5年後、10年後にどうなっていたいかを考える。例えば将来子供を持つならば、どんな親になっていたいか。そのために今どんな経験をすればいいのか。そう考えることが仕事選びの大きなヒントになると思います。
3.焦らない
自分自身を知るために、焦らず立ち止まって深く考える時間を作ること。私も当初かなり焦っていましたが、田中さんにじっくり話を聞いてもらったおかげで、落ち着いた転職活動ができたと感じています。
担当アドバイザーのコメント
初回面談でお話ししていて、とにかく勘がよく、会話のセンスがある方だと感じました。馬塲さんが持っているコミュニケーション力や分析力など、ポテンシャルの高さを評価される企業がマッチングすると感じ、この企業をお勧めしました。久しぶりにお会いして、僭越ながら馬塲さんの成長ぶりには驚きです。転職先での更なるご活躍、私も期待しています!
Adviser
MAP 田中 亮多
東京生まれ。 30歳で転職エージェントMAPに入社。20代の頃はブレイクダンスに明け暮れる日々を送った経験を持つ。社内プロジェクト立ち上げなどの実績多数。
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