転職活動やキャリアについての悩みや疑問に、現役キャリアアドバイザーが答える「転職お悩み相談室」。今回は27歳・社内SEの女性からのお悩み相談です。

社内SE・女性(27歳)のお悩み

新卒で入社した大手グローバルIT企業の社内SEとして、社内のシステム周りのサポートやトラブル解決を担当しています。入社して4年経過した頃から、このままでいいのかな?と考えることが増えてきました。

人と関わることが好きなのに、社内SEは外部の人と接する機会が少ない仕事。多くの人と関わる仕事をしている友人の話を聞くと、焦燥感に苛まれます。自分のスキルは今の会社でしか通用しない、汎用性のないものなのでは?という考えもあり、自分の市場価値が気になります。

会社の制度は整っていて、産育休を経て復職する先輩社員もいます。でも自分も同じように戻る場所があり、変わらずバリバリ働けるのか不安です。部署異動等で自分の望まない仕事をすることになるのでは、と考えてしまいます。

社内SEとしての経験を活かして転職するなら、どのような仕事を選べばよいでしょうか。

転職のプロによるアドバイス

1. とどまる勇気も必要、社内SEを極める

社内SEとひとくくりに言っても、業務内容はさまざま。大手にお勤めとのことなので、細かい業務分担がなされていて、担当範囲がある程度決まっているのではないでしょうか。

経営戦略に基づいたシステム企画を立案できたり、自社のシステム導入で要件定義ができるレベルまで経験を積むと、社内SEとしての市場価値は上がります。

転職するのではなく、レベルの高い社内SEを目指して今取り組めることを見つけ、できることを増やしていくのも「市場価値を上げる」ための行動になります。

大手では上のポジションが詰まっていて新しいチャレンジが難しい場合もあるかもしれませんが、様子をみながらできることを増やせないか、考えてみては?業務の幅を広げるため部署異動希望を出してみるのも1つの手です。

2. 社内SEの経験を活かしてITコンサルへ

キャリアチェンジを考えるなら、ITを駆使して企業の課題を解決するITコンサルタントという道もあります。社外の人と広く関りたい、課題解決に力を入れたい、自分の知識と提案によってよりよい仕組みを提供したいという考えをお持ちなら、おすすめの職種です。

担当するクライアントの業種によって、必要なシステムは様々なので、複数の業界に関する知見が得られるのがポイント。企業に合わせた提案をしたり、システム会社をつないだりといった業務を通じて、自身の介在価値も感じられるでしょう。経営層と話をする機会も多いので、折衝能力が磨かれる仕事でもあります。

その他これまでのご経験を活かして、ITエンジニアやWEB系エンジニアなど、他のエンジニア職へのチャレンジも視野に入れてはいかがでしょうか。

3. 今の知識×〇〇で、より強いキャリアを

産育休を経て居場所がなくなるのではという不安がおありとのこと。ならば今のうちにより強いキャリアを構築しましょう。

これまでの経験で培ったIT関連の知識は、価値あるスキルです。そこにプラスアルファの力をつけて仕事の幅を広げれば、将来産育休を取得した後にも強いキャリアを築けます。

たとえば、20代のうちは営業職にチャレンジしてみる。IT関連企業の営業職であればSEとしての知識を活かしつつ、提案力も身につけられます。

営業職として売上や数字を追った経験は、別職種でも重用されることが多く、自身のキャリアアップにつながるスキルとなるでしょう。

また、近年IT・SaaS業界で需要が増加しているカスタマーサクセスも、ライフイベントを控えた女性におすすめのポジションです。

カスタマーサクセスの主な業務は、サービス導入後のフォローや追加提案など。システム周りのフォローや、SEとしての知識を活かしたアドバイスでの活躍が期待できます。

カスタマーサクセスは社外折衝をともなう仕事なので、営業経験が強みになります。20代のうちに営業経験を積んだあと、ライフワークバランスが実現できる企業のカスタマーサクセスに転身するー。このように、中長期的な視点をもってこれからのキャリアを考えてみましょう。

 転職エージェントMAP  池田 正文

今回のお悩み相談員

転職エージェントMAP 池田 正文

求職者を支援するキャリアアドバイザーと、企業の採用を支援する法人営業担当を兼任。IT領域での支援実績多数。小説からビジネス書まで幅広いジャンルをおさえる読書好き。

20代、30代の転職エージェント MAP

年収アップ、異業種転職他成功実績多数あり。転職のプロによるキャリアアドバイスや職務経歴書の作成、面接対策、スケジュール調整など、転職活動を成功に導くサポートが、すべて無料で利用できます。転職サイトには掲載されない「非公開求人」も。