地方銀行の総合職からシステムエンジニアへ！AI化への危機感が転職のきっかけに。

地銀の仕事がAI化していく不安

新卒時の就職活動では志望していた金融系を中心に多くの企業を受け、最終的に地方銀行に総合職として入行しました。

入行を決めたきっかけは、人と行内の雰囲気。OB訪問でケーキを出していただくなど、暖かく迎えてもらえたことでよい印象を持ちました。

また、金融業界はお堅いイメージがあったのですが、ここは堅いところは堅く、ゆるいところはいい意味でゆるくと雰囲気が良かったことも決め手に。

入社後は融資格付業務をメインに、稟議書の作成などを担当。ときには先輩に同行し得意先に出向くこともありました。

普段の生活では関わらないような大きな額のお金を貸し出すにあたり、最初の稟議書を作る責任感は非常に大きく、とても重要な仕事を任されているんだ！というやりがいを感じて業務にあたっていました。

しかし行内でシステム化が進むにつれ、私の仕事はこの先AIにとって代わられる業務なのではと考えるように。同時に銀行で長く働き続けることにも不安を感じはじめました。

長期的なキャリアを見据えて、AI化の影響を受けない「手に職」をつけるべきでは。そんな考えがきっかけとなり、IT業界やエンジニアの仕事に興味が出てきたんです。

新卒で入行してから1年半ほど勤めた頃に転職を意識しはじめ、10月には転職を決意。

年内に内定を取り、年明け1月から新しい仕事をしようと計画し、銀行に退職の意思を伝えました。年末年始のタイミングで転職できれば、次年の年末調整なども楽になりますしね。

地方銀行勤務から、IT業界への転身を目指す

IT業界やエンジニアの仕事に興味があるけれど、たくさんの企業の中から自力で転職先を探すのは大変な作業です。

3社の転職サイトに登録したところ、転職エージェントから多くのスカウトメールが届きました。その中でIT系の求人が多く添付されていたメールが目に留まり、直接話を聞きにいくことにしました。

実は以前相談に行った他のエージェントで、金融系や経理の仕事ばかりをすすめられたんです。これまでの経験が活かせるとはいえ、どうして希望していない仕事を紹介されるんだろう? と、もやもやしていました。

この経験を踏まえ、今回は初めから「IT関連企業だけをピックアップして紹介してください」と伝えたので、話は早かったです。担当アドバイザーさんは私の要望を丁寧に聞いてくださり、5社を紹介してくれました。

それからは有給を利用し、平日は病院など普段なかなかできない用事もこなしながらの転職活動。職務経歴書の添削や、面接対策などアドバイスをしてもらい、選考が進みました。

他エージェント経由の選考も含めると、面接を受けた企業は計10社。11月に引き継ぎを終え、12月は丸々有給消化だったので転職活動に専念することができました。

不安のないIT企業の選び方

転職を決めるポイントとして、私は会社の雰囲気や福利厚生、そして社歴を重視していました。

IT企業は設立から間もないベンチャー企業が多いので、できたばかりの会社はすぐなくなってしまうのでは？という不安がありました。そこで、ある程度の歴史があり、安定が見込める企業を選びたいと考えたんです。さらに事業内容に将来性があることも大きなポイントでした。

希望通り創業20年のIT企業に無事転職を果たした現在は、エンジニア研修を受講しています。約2ヶ月間プログラミングスクールで学ぶ研修を終えた後は、いよいよエンジニアとして常駐先での勤務が始まります。

研修後の流れはまだ確定していませんが、今は自分のスキルレベルを上げることだけに専念しようと考えています。

エンジニアはずっと勉強し続けなければならない仕事。これからも努力して、自分のスキルを高めていきたいです。