【仕事と結婚】どう考える?20代女性の結婚と仕事
若い人には馴染みのない言葉ですが、昔は「寿退社」という言葉がありました。
結婚を理由に仕事をやめる女性の退職をこう呼んでいました。
しかし最近ではそのまま継続して働く女性も増えており、もうこの言葉は過去のものになっています。
女性にとっての仕事と結婚は、どのようなものなのでしょうか?
2人の女性の言葉を交えながら、見ていきたいと思います。
家庭も仕事も「準備」が必要…30代、ある女性の場合
今回は、結婚してからも仕事を続けている、30代の女性に話を聞いてみました。
彼女は結婚する前から、「女性だから」と思われることに抵抗を感じ、男性と肩を並べるほどに仕事を頑張ってきました。
仕事を通じて周りに感謝されるのが嬉しく、誰かの役に立つことが自分の価値だと思って働いてきたと話す彼女は、「私にしかできない仕事をしたい」という気持ちに満ちていました。
結婚をきっかけに価値観が大きく変わるのは、女性も同じです。
しかし多くの場合、仕事ではなく、生活の価値観が大きく変わると言います。
彼女の場合もまた然りでした。
結婚したことで妻になり、親族が増え、自分の都合だけで動けない・家族のためを思って判断することも増えていきました。
そうするうち、自然と「数年後どんな生活になってもいいように」と色々な準備をするようになったといいます。
例えば、どちらかの親が要介護や病気になったとき、すぐ対応ができるような家計管理や仕事の引継ぎの準備です。
親に限らず、子どもができたら・夫が転勤になったら…という場合も同じくです。
「いつ何が起こっても、慌てず受け入れる準備をしている」と話してくれました。
この部分は、男性編の記事で述べたのと重なる部分がありますね。
やはり守るべき家族ができると、後から帳尻合わせをすれば良いという考えではいかなくなります。
「余裕があれば備えに回したい」という気持ちは、結婚すると生まれる独特のものかもしれません。
仕事は自己実現と成長…30代、ある女性の場合
また、別の30代前半の女性は新生活3年目。
パートナーが転職して1年、生活がようやく安定してきました。
子どもはいませんが、二人で働き充実した日々を過ごしています。
そして、こう続けます。
やはり男性の方が「稼がなくてはいけない」という意識が強いため、男性は結婚を機に仕事への価値観が変わる人が多いようです。
それに対して女性は生活への価値観が強く変わる人が多い傾向にあるようです。
「男性は外、女性は家」の感覚が根強く残っているように考えられます。
男女お互いが平等に、夫である・妻である意識を持ち、固定概念に縛られず、それぞれの大切にしたいことや価値観を尊重して生活を作っていけると良いですね。
この点では日本はまだまだ課題が残っており、次の世代のためにも、まず私たちが固定概念を少しずつ解いていく必要があります。
結婚を控えている場合、ぜひ、生活水準や仕事、子どもや家のことを含めて「どんな家庭にしたいか」を一度パートナーと話し合う機会を作ってみましょう。
まとめ
結婚=金銭的にも時間的にも余裕がないというイメージもありますが、事前に夫婦間で話し合い、家庭の方針を固めることである程度の余裕を作ることもできます。
もちろん結婚は、思うようにいかないことや予想外のこともありますが、ある程度は「備えあれば憂いなし」で、準備しておけばダメージは最小限で抑えられます。
また、女性は結婚しても仕事への価値観がそれほど変わらないというのは、「仕事の場では女性が変わらず自分らしくいられる」ということでもあります。
仕事をしている間は、『妻』でも『お母さん』でもない『自分』という人間で、自分らしく情熱を注げているのかもしれません。
「同じ目標をもった仲間とただ真っすぐに切磋琢磨できる場所、だから私にとって仕事は大切」と、先ほどの二人もそれぞれ話していました。
仕事は収入を得るためのものですが、それだけにとどまらず、これまでの経験と新しい学びを思う存分発揮する場所でもあります。
ぜひ、自分の今後のキャリアをどうしたいかも含めて、パートナーと話し合ってみましょう。