転職活動やキャリアについての悩みや疑問に、現役キャリアアドバイザーが答える「転職お悩み相談室」。今回は24歳・美容師の女性からのお悩み相談です。

美容師(24歳・女性)の転職お悩み

高校卒業後、美容専門学校へ進学。憧れの美容室へアシスタントとして入社し、4年目の現在はスタイリストに昇格しました。

美容師は将来の夢だったので、モチベーション高く働いていますが、ケアしても年々追いつかなくなるほどのひどい手荒れに悩まされています。さらに営業時間外の自主練習や講習もあるため拘束時間が長く、終電で帰ることも多々あります。

結婚後に長く勤めている女性の先輩がいないことから、今の環境で長く働き続けるイメージが持てず…。今後のライフイベントを考え、キャリアチェンジに向けて動いています。

商業系の高校に通っていたため、在学時にパソコン関係を含むたくさんの資格を取りました。美容室ではPCスキルの必要性が全くなかったので、次は学生時代に学んだことを活かせるオフィスワークがいいなと考えています。

美容業界以外の職種について疎く、事務職くらいしか浮かばないのですが、美容師からの異業種転職におすすめの仕事はありますか?

サービス業からの転職ならgoody

goodyは販売・サービス経験者専用の転職支援サービスです。アパレルのほか、ブライダル、宿泊、旅行など、販売や接客経験で培ったホスピタリティスキルを活かせる転職をサポートします。

転職のプロによるアドバイス

美容師からの異業種チャレンジは営業職がおすすめ

「今の自分でもできそうな仕事」という目先の理由ではなく、目指す将来像から逆算して考えることが転職活動のポイント。ビジネスパーソンとして汎用性の高いスキルが身に付き、将来にその経験が活かせるような職種を選びましょう。

一つの例として、営業職がおすすめです。

現職では美容師としてお客様のことを考えつつ、トリートメントやホームケア製品の販売で売上を伸ばすための提案もしているのではないでしょうか。

お客様のニーズに合わせた提案をしてきた経験は、営業職でも活かすことができます。一括りに営業職といっても種類は多くありますので、業界研究に行き詰った場合はエージェントを頼ってみてくださいね。

「事務プラスα」の職種を選ぼう

近年DXという言葉が急速に広まっており、「ITの普及によって機械に奪われる仕事が増えている」といった話題をきっと耳にしたことがあると思います。

一般事務職の採用ニーズが減っている昨今、バックオフィス系の職種に興味がある場合は、事務×営業、事務×経理など「事務プラスα」の職種を選びましょう。既にお持ちのPC関連の資格を活かすなら、IT事務職もおすすめです。

自身で学習することはもちろん、スキルを習得できる環境を選ぶことが今後の成長に関わってきます。ルーティンワークやデータ入力のみの職種は避け、ただ働くのではなく成長するためのステップと捉えて業務に向き合いましょう。

ライフイベントに左右されないスキルを身に付けて

人生100年時代には、長く働けるようなスキルが必要です。

例えば今後年齢を重ねた時、同じ求人に質問者様と同じスキルを持つ20代の人が応募したとします。この場合、長期的なキャリアを築く観点から若い人が選ばれ、書類選考すら通らないことも。

2020年から小学校でもプログラミング教育が始まっています。今後は学校教育にて一定のITスキルを身に付けた人材が社会に出てくるでしょう。

社会全体のITリテラシーが上がっても、高いスキルを有していれば週5日のフルタイム勤務以外にも、時短勤務など働き方を柔軟に選べる確率が上がります。

今後のライフステージの変化に備え、将来を豊かにするためにも市場価値の高い人材を目指し、自己研磨に努めましょう!

転職エージェントMAP 阿久津芳枝

回答したアドバイザー

転職エージェントMAP 阿久津芳枝

栃木県出身。新卒でアパレル企業へ入社し、店長、マネージャー、MDアシスタントと幅広い業務に従事。洋服を通して人の喜びに繋がる提案から、より時間をかけて求職者や企業の課題解決をすることができる人材業界へ興味を持ちMAPへ。