転職活動やキャリアについての悩みや疑問に、現役キャリアアドバイザーが答える「転職お悩み相談室」。今回は30歳・アパレル副店長の男性からのお悩み相談です。

アパレル副店長(30歳・男性)の転職お悩み

大学卒業後、大手アパレルメーカーへ正社員入社。販売スタッフからはじまり、現在は副店長を務めています。

ただ売るだけではなく、シーンや好みに合わせた実用的な提案をすることでお客様の購入単価UPやリピート購入へとつなげ、全店舗の販売スタッフ約300名中1位を獲得した実績もあります。

仕事にやりがいを感じ、店長を目指していましたが、新型コロナウイルス感染拡大による業務縮小が決定しました。退職勧奨の対象からは外れたものの、店舗数もスタッフ数も激減し、残留したのは店長クラスの人ばかり。本社勤務はおろか、ポストに空きがなく店長昇進も難しい状況です。

ちょうど今年で30歳。この逆境を人生のターニングポイントと捉え、転職を決意しました。

今後どのようなピンチが起きても耐えられるような「市場価値の高いビジネスマン」になろうと考えて、営業職に絞って転職活動をしています。

これまでアルバイトから含めてアパレル販売経験しかない自分には、どのような営業職が向いているでしょうか?また、サービス業界から営業職を目指す場合、職務経歴書のアピールポイントはどのように書いたらよいのでしょうか?

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goodyは販売・サービス経験者専用の転職支援サービスです。アパレルのほか、ブライダル、宿泊、旅行など、販売や接客経験で培ったホスピタリティスキルを活かせる転職をサポートします。

転職のプロによるアドバイス

「市場価値の高いビジネスマン」の定義を言語化しよう

目標として挙げられている「市場価値が高いビジネスマン」は抽象的な言葉なので、もう少し具体的にしてみましょう。例えば、何ができれば、どんな経験を積んでいれば市場価値が高いといえるのか。ご自身の考えをまとめるところから始めてください。そこから今後身につけたいスキルなども考慮して、転職活動をすることをおすすめします。

営業職と一口に言っても、法人営業か個人営業か、扱うのは有形商材か無形商材かなどで、仕事内容は大きく異なります。新規開拓、ルートセールス、カウンターセールスなど、ポジションも多種多様です。

それぞれの特徴を調べ、転職後にどんなスキルを得たいかに重きを置いて考えると、目指す営業の形が明確になるはずです。

仕事内容をよく調べずに焦って転職すると、入社後のギャップに苦しむ恐れがあります。自分のなりたい姿を考えてみましょう。

長期的なキャリアビジョンを明確に

今回の転職で営業職に転身し力をつけた後、今後の人生設計をどうしていきたいかまで考えて、転職活動に挑みましょう。

そんな先のことは分からない、と思われるかもしれませんが、実際に面接で「10年後はどうなっていたいですか?」と聞かれるケースも少なくありません。転職活動において、あらかじめキャリアの軸を決めておくことはとても大切です。

これからのキャリアプランについて考えがまとまっていないなら、ぜひエージェントを頼ってください。アドバイザーとの壁打ちで、見えてくることがあるでしょう。

職務経歴書には実績を記載しアピールする

販売スタッフ約300名中1位という素晴らしい実績をお持ちなので、実績の数値をとにかくアピールしましょう。

職務経歴書に記載する際には「〇人中〇位」「目標〇円のところ〇%達成」など、具体的な数値で表すのがコツです。そして、その実績を出すために取り組んだことも記載しましょう。

採用担当者が職務経歴書で確認しているのは「継続性」と「再現性」の2点です。これは面接でも同様です。

まずは「会ってみたい!」と思ってもらうために、特に再現性のあるスキルを保有していることを、書類を通して伝える必要があります。だからこそ職務経歴書では、仕事を通してどんな成果を出したのか、何に取り組んで、どう頑張ったのかを伝え、アピールする必要があります。

「入社後に活躍する人材である」というイメージを持ってもらえるような書類を作成しましょう。

日本若者転職支援センター 木内大吾

回答したアドバイザー

日本若者転職支援センター 木内大吾

スポーツ系専門学校を卒業後、都内のパーソナルトレーニングジムにてパーソナルトレーナーと店舗運営を経験。広告代理店の営業職を経てアドバイザーへ。「自分自身が社会にどう貢献するのか」と自分が悩んだ経験を活かし、同様にキャリアについて悩む人材をサポートしている。