やりがいのある仕事をして、イキイキと活躍するー。そんな社会人生活を夢見て就職したものの、日々の仕事がつまらない、やる気が出ない、もう転職したい!と、思い悩む20代は多いのではないでしょうか。

すべてのビジネスパーソンにとって、仕事のやりがいは豊かな人生を送るために欠かせない要素です。そこで今回は、仕事がつまらないと感じたときの対処法や、転職すべきか否かを判断するポイント、そして適切な転職のタイミングに関するヒントを紹介します。

仕事のモチベーションが低下する理由

20代から50代の社会人男女を対象としたアンケートによると、80%近くの人が「仕事に対してやる気が出なかったことがある」と回答しています。

仕事のモチベーションが低下する理由は「職場や仕事関連の人間関係」「業務の内容」「給与条件」など人それぞれです。日々仕事をしていれば、トラブルや困難、あるいは退屈な業務に遭遇するのは珍しいことではありません。つまり、社会人であれば誰もが「やる気が出ない瞬間」を経験するもの。仕事がつまらないと感じることは、もはや当たり前なのかもしれません。

参考:キュービック、社会人の約8割が経験した「仕事へのやる気が出ないとき」について1,023人を対象に調査を実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000012817.html(PRTIMES)

仕事がつまらないと感じたとき、転職すべきタイミングは?

仕事がつまらない、やる気が出ないからと短絡的に転職に踏み切ることは得策ではありません。まずは、仕事がつまらないと感じる理由と要因を言語化し、自身の現状を正しく分析することをおすすめします。

すぐに転職すべきかを判断する、5つのセルフクエスチョン

1. なぜ今の仕事がつまらないと感じるのか?

 自分が今の仕事に対してどのような感情を抱いているのかを明確にする。
例)日々の業務が単調で同じことの繰り返しに感じる。新しい挑戦や刺激が少なく、成長を実感しにくい。

2. どんな業務やタスクが特につまらないと感じるのか?

 具体的にどんな業務がつまらないと感じるのかを特定する。
例)特にルーチン的な作業や、定型的なレポート作成が単調でつまらない。創造性を発揮できない仕事が多くストレスを感じる。

3. なぜ仕事で得られる達成感や満足感が欠けているのか?

自分の仕事に対する期待や達成感が満たされていない部分を洗い出す。
例)成果を挙げたとしても、組織全体にどう貢献しているのかが分からず、仕事の達成感が得られていないと感じる。

4. 自分のスキルや興味と合致していると感じる業務は何か?

自分が本当に興味を持ち、得意とする分野や業務について考える。
例)データ分析やプロジェクトマネジメントなど、複数の要素を統合して問題解決に取り組む業務が自分には合っており、やりがいも感じる。

5. 現職の環境や社風が、仕事の楽しさにどのように影響しているか?

職場の雰囲気や文化が仕事へのモチベーションややりがいにどんな影響を及ぼしているのかを掘り下げる。例)意思決定スピードが遅く、新しいアイデアを取り入れる文化が乏しいため、イノベーションへの取り組みが制限されていると感じる。

仕事がつまらないと感じるのはなぜなのか?自分自身に改めて問い、具体的な理由や問題点を明確にした上で、転職に踏み切るべきかどうか判断しましょう。

転職を決断すべきタイミングとは

自己分析の結果、仕事がつまらないと感じる理由に以下のような傾向が見られる場合は、まずは今の職場で改善できることはないか検討したほうがよいでしょう。

転職すべきではない理由(他責思考、短絡的、感情的な内容)

・一時的な不満や退屈感に基づいている

現職の仕事が一時的に退屈に感じているだけであり、状況が改善すれば再びやりがいを感じる可能性があるため、感情的に転職を決断するのは短絡的。

・チームや上司との関係に起因する不満

仕事のつまらなさがチームメンバーや上司との関係の悪化に起因している可能性があり、関係の改善を試みる余地がある。

・短期的なプロジェクトの影響

異動や短期プロジェクトへのアサインなど、業務変動によるものであれば、長期的には異なる仕事が割り当てられる可能性がある。

・転職先の具体的な検討が不足している

希望する転職条件が現実的ではない、スキル不足など懸念材料がある場合は、転職によってさらに満足度が下がるリスクがある。

・現職のメリットを無視している

現職の安定性や福利厚生、今後のキャリアパスの可能性など、転職先で得られるか不明なメリットを無視して感情的に転職を考えている場合。

一方で、仕事がつまらないと感じる理由が長期的な視点や自身の成長にフォーカスしたものである場合は、転職を検討すべきタイミングといえるでしょう。

転職すべき理由(自責思考、長期的視点、自身のキャリアアップ、成長にフォーカス)

・現在の仕事内容がルーチン化している

現職の仕事が単調で新しい挑戦がなく、自分のスキルや知識を広げる機会がないため、成長を感じられない。

・興味や情熱が持続しない

現在の仕事が自分の関心領域と合わず、やりがいや達成感が感じられないため、キャリアの満足度が低い。

・新しい分野やスキルを試したい

現職では自分の専門性や興味を生かす機会がなく、異なる分野での経験や新しいスキルを身につけたい。

・長期的なキャリアビジョンに合致しない

現在の仕事が自分の長期的なキャリアプランや目標に合致しない。将来的に自分のキャリアを進めたい場合。

・スキルアップの機会が限られている

現職ではスキルアップやキャリアの発展が難しく、他の職場で新しい挑戦を通じて成長したいと考えている場合。

事業の成長性が期待できない、自身の学びの機会が得られない、あるいは職場環境や社内文化の不適合感で多大なストレスを感じているなど、仕事がつまらないと感じる理由や、転職によって改善したい項目が明確になってから転職を検討するとよいでしょう。

仕事を楽しくするためには創意工夫が不可欠

冒頭で紹介したアンケートで「仕事のやる気が出ない」と回答した割合は30代、40代、50代と年代が上がるごとに高い数値を示しています。仕事がつまらないと感じつつも現状維持を選択した結果、転職が難しい年齢になってしまうことは避けたいものです。

趣味の活動や遊びとは違い、仕事というものはそもそも楽しいことだけで構成されている活動ではありません。しかし「目の前の仕事に夢中になるための創意工夫ができる」というスキルがあれば、どんな仕事も楽しめるのではないでしょうか。

自身のキャリアに充実感を得るためには、トライアンドエラーを繰り返し、仕事に夢中になれる工夫をし、環境改善や新たな挑戦を通じて成長することが重要なのです。

転職は、成長の機会を得る選択肢のひとつです。今回紹介したセルフクエスチョンを参考に、長期的な目標や自身の価値観について、改めて考えてみましょう。

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