聞いたことはあるけれど、詳しくはよくわからない、あの仕事。具体的な業務内容を知りたい、適性を知って転職活動の参考にしたい ―。そんな人のために、気になるあの仕事で活躍する人に聞く「気になるしごと」。今回ピックアップする仕事は、ITエンジニアです。

株式会社MAP CTO 鈴木治さん

気になるしごと人

株式会社MAP CTO 鈴木治さん

大学卒業後、大手SIerを経て、株式会社プレジニアを創業。スタートアップを中心に新規事業の開発支援を主軸に事業を展開する。自社サービスとして企画開発したiPhoneアプリが累計180万ダウンロード以上を記録、自身の経験から開発した保活アプリが同カテゴリ内で利用者数No1を獲得するなど、サービス・アプリ開発において多数の実績がある。

エンジニアとして独立、創業を経て

大学卒業後、新卒でベイカレントコンサルティング社に入社しました。

そこでプログラミングを学ばせてもらい、ソフトウェアエンジニアのキャリアをスタートしました。

1年半勤務した後に独立し、iPhoneアプリの開発事業を受託事業(フリーランス)として半年経験しました。

その後、2011年10月に株式会社プレジニアを設立しました。

iPhoneアプリの受託事業を行う中で、自社サービスもいくつか展開し、企画開発したアプリが累計130万以上ダウンロードされた実績があります。

その中でMAPの代表、飯田社長と出会いました。

求職者とコンサルタントが1to1で繋がれるメッセージングアプリ「365」を開発するなど、一緒に事業をするようになり、2023年にCTOとしてMAPに入社しました。

飯田社長の人柄に惹かれて入社を決意。「成功させたい」人との出会い

一言で言うと、飯田社長の人柄に惹かれて入社を決めました。

社長は、自分が持っていないものをたくさん持っているんですよね。例えば未来を描く力だとか、メンバーを引っ張っていくリーダーシップの力とか…。

飯田社長にはこうした「人を惹きつける力」があって。

言語化するのは難しいのですが、自分が持ち合わせていない、飯田社長の魅力に惹かれて入社しました。

また、飯田社長に対して「この人を成功させたい」という思いがあったというのも理由の一つです。

エンジニアとして今注目している、気になるトピックスは?

ChatGPTのようなLLM(Large Language Model、大規模言語モデル)ですね。

これによってエンジニアの生産性だけでなく、人々の働き方が今までと全く変わる可能性があるので注目しています。

一部の有識者の間では、「チャットGPTはコンピューター登場以来の発明だ」という意見もあります。

自分の中ではそこまで大きな革命というイメージは無いのですが、LLMの登場で、確実に世界は変わるだろうな、と感じております。

いずれMAPの中でもLLMを使った新規事業や業務改善に取り組めたら良いなと考えています。

「テクノロジーカンパニーとしてのMAP」を成功させるというミッション

中期的にここ数年であれば、携わっているSaaS事業(後述)の成功ですね。

あとは社内のテック化です。現状からまだまだ生産性を向上できると思っています。

すぐの実現は難しいかもしれませんが、LLMを使った新しい業務改善サービスを立ち上げたいです。

テクノロジーカンパニーとしてMAPを成功させるのが僕のミッションだと考えています。

スカウタブルと、その事業ミッションについて

エージェント(人材紹介会社)が転職サイト上で求職者にスカウトメールを送る動作を自動化するツールが「スカウタブル」です。

スカウタブルを展開するTech事業部では、エージェント100社の成功をミッションとして掲げています。

一気に大量のスカウトメールを送れる点が、スカウタブルの大きな競合優位性です。既存サービスにはないスピード感で、求職者にアプローチをすることができます。

この事業では今期50社、最終的には100社のスカウタブル導入を目標に掲げています。

また、現時点ではスカウトメール送信の自動化で人件費の削減などが実現できるサービスではありますが、中長期的にはスカウト業務だけではなく面談の日程調整など「求職者が転職決定に至る過程」までスコープを広げて、顧客の成功を支援したいです。

働き方が多様化する時代の、エンジニアのキャリアパス

先ほどのお話にも出たLLMの登場により、働き方は大きく変わると思っています。

LLMを使いこなせるエンジニアとそうではないエンジニアの間には、より一層大きな生産性の差が開いていくと思ってます。

例えばChatGPTに「このRubyのスクリプトを、パフォーマンスがでないから、Rustに書き換えて」と指示すれば、比較的高速なRustという言語でスクリプトを書き換えてくれるわけです。

それができるのとできないのでは、やっぱり違いますよね。LLMによって、ソフトウェアの中でも他分野の学習コストが一気に下がりました。

LLMを使って勉強し、知識をつけようとするエンジニアと、そうでないエンジニアで両者の間に大きな生産性の差が生まれるのは明白で、それがますます加速する未来が予測できます。

かといって自分も現状ChatGPTを使いこなせてる自信はないのですが(笑)、これからいっしょに使いこなせるようになりましょう!

エンジニアとしてHR領域、そしてMAPに携わることの面白さ

誰かのキャリアに貢献できるのはもちろんですが、HR業界はまだまだテクノロジーによって改善できる余地がある業界だと感じています。

業務改善のツールやSaaSを通して、できなかったことができるようになる「のびしろ」が大きいのがこの業界のやりがいです。

ちなみに、まだまだMAPにはエンジニアがいません(笑)。なので、やるべきことが多いですね!

改善の幅が多く、伸び代しかない環境なので、業務効率化に対してやりがいを感じる方には、この点は大きな魅力だと思います。

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ITエンジニアとは

「システムやITインフラを設計・構築・運用する、【IT】のプロフェッショナル」

システムやITインフラを設計・構築・運用するポジションの総称を「ITエンジニア」と呼びます。ITエンジニアの定義は各企業によっても異なり、同じ「ITエンジニア」と呼ばれる人でも、その業務は多岐にわたります。プログラミング言語などトレンドも目まぐるしく、情報のキャッチアップ、学ぶ姿勢を忘れない人に特に適しています。また、鈴木さんのように「CTO」(Chief Technical Officer=最高技術責任者)を目指すキャリアパスもあります。CTOとは企業の技術面におけるトップであり、研究開発・技術開発における立案など、開発の方向性を定めるポジションを指します。