コンプライアンスという言葉をご存知ですか?
ビジネスシーンでは頻繁に耳にしますが、どのような意味かが曖昧という方もいるのではないでしょうか。
今回は、コンプライアンスの意味とその違反に伴うリスクについてご紹介していきます。
【ビジネス用語】コンプライアンスとは
コンプライアンスとはcompliance、日本語に訳すと法令遵守のことを指します。
企業における企業コンプライアンス(ビジネスコンプライアンス)は、法令遵守はもちろん、会社ごとに定められた就業規則や、社会的倫理の遵守も含められています。
簡単に表すと「色々なルールをきちんと守ること」がコンプライアンスです。
コンプライアンスに関する意識は年々各企業で高まっており、社会的にも注目されています。
【ビジネス用語】コンプライアンスにおいて注意すること
社会的倫理や法令に違反することを、コンプライアンス違反といいます。
意図的な、隠蔽や悪事はもちろんコンプライアンス違反に該当します。
企業単位で上記が行われた場合も、同様です。
コンプライアンスは社員一人ずつの意識、組織のあり方にも大きく関与してきます。
しかし、意図せずにコンプライアンス違反をしてしまうというケースが頻発しています。
どのようなケースがあるのでしょうか?
実際の例を見てみましょう。
ケース1:
転職したばかりの社員が早く仕事を覚えたい一心で、会社資料を帰りの電車の中で見るなど、公共の場で勉強していた。
ケース2:
自社の新サービスを、ローンチ前にSNSに詳細をUPし、注目を集めようとした。
ケース3:
顧客データの入ったPCを鍵付きのケースに入れて電車に乗車したが、腹痛のためやむなくケースを網棚に置いて席を立った。
上記はどれも、意図せずコンプライアンス違反をしてしまっています。
詳細を見ていきましょう。
ケース1:
社員教育の資料は、基本的に社外秘である場合がほとんどです。公共の場では横から覗き見ることも容易に可能ですので、こうした資料等は許可がある場合を除いて社外から持ち出さないようにしましょう。
ケース2:
ローンチ前のサービスをSNS等にUPするのも、許可がない場合はNGです。インターネット上にUPした情報は相当のスピードで拡散され、また保存・公開が容易ということから「インターネットタトゥー」(タトゥー=決して消えないものの例え)と呼ばれることもあります。仮に非公開アカウントだったとしても、このような行為はやめましょう。
ケース3:
顧客データの入ったPC。特に営業の方は、こうした個人情報が入った媒体をやむなく持ち出さなくてはならない場面もあります。原則、収納ケースは鍵付きのものを使います。しかし鍵付きだからといって放置してはいけません。万が一盗難されて、鍵を壊されてしまうこともあります。
【ビジネス用語】日頃からコンプライアンスを意識した行動を
コンプライアンスと、その違反やリスクについてご紹介しました。
少しの気の緩みが、コンプライアンス違反になり得るかもしれないと考えて、行動しましょう。
また、コンプライアンス違反を見かけたら直接伝えたり、難しい場合は上司など信頼できる人に相談してみて下さい。
このような一人ひとりの心がけが、企業はもちろん、個人の成長にも大きく貢献していきます。