2019年07月17日
地域若者サポートステーションと合同で、就業準備プログラム特別セミナーを開催。
MAP及びグループ会社の日本若者転職支援センターは、2019年7月10日(水)、働くことに悩みを抱える若者の自立を支援するNPO法人「せたがや若者サポートステーション」※(以下「せたがやサポステ」)と協力し、ブランク期間を脱して就業を目指す若者を対象とした特別セミナーを実施しました。
本セミナーはせたがやサポステが年に3回行っている「集中プログラム」内で実施したもの。本格的に就職を目指す方、就活準備を始めたい方を対象に、2ヵ月間集中して行う通所型プログラムの一環として、せたがやサポステとMAP、及びグループ会社の日本若者転職支援センターが共同で企画・実施しました。就業準備中である参加者が社会をより身近に捉え、働くことに前向きになって欲しいという理由から、MAP本社オフィスを会場とし
・自身のこれまでを振り返る「ライフチャートワーク」
・稼ぐこと、使うことを改めて考える「お金の基礎知識セミナー」
以上の2部構成で行いました。
▼特別セミナー開催の背景
MAPグループの日本若者転職支援センターでは、2018年よりせたがやサポステ施設内での講話やセミナー、面談を通じて、就業経験のない方や、ブランク期間が長引いている方に対する就業支援を行ってきました。この度せたがやサポステより「サポステ施設内での活動だけでなく、実際に企業オフィスに出向く機会を作りたい」との提案を受け、集中プログラム受講者を対象とした特別セミナーを企画しました。
※せたがや若者サポートステーション(愛称:「せたがやサポステ」) https://www.setagaya-saposute.com/index.html
働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験などにより、就労に向けた支援を行っている厚生労働省委託の支援機関。
▼特別セミナーの内容
・第一部「ライフチャートワーク」(担当:金子拓矢・写真左)
これまでの人生を振り返り、出来事や環境と同時に、当時の感情や自身の状態について時系列で書き出していくワークショップ。過去を改めて整理することで、自分自身がどのような状況で満足感を覚えるのか、また、つまづきやすいのかを可視化。自分の行動や考え方のパターンなどを認識するきっかけづくりとして実施しました。
・第二部「お金の基礎知識セミナー」(担当:鶴居美佐子・写真右)
生きていくうえで必要不可欠なお金に関する基礎知識を学びながら、労働の意義を改めて考えることを目的としたセミナー。お金の持つさまざまな役割のなかから特に「稼ぐ」「使う」に焦点をあて、生活にかかるお金の内訳、税金のしくみや給料明細の確認方法、緊急時や将来に備えることの大切さについてディスカッション形式で学びました。
▼参加者の声
「ライフチャートワーク」の感想
・自分の過去を振り返ることで、良い状態・悪い状態の傾向を整理することができた。
・過去に対してネガティブな記憶が強かったが、自分を理解してくれる・相談できる人や場があると前に進めると気付けた。
・今後の人生設計に役に立った。
「お金の基礎知識セミナー」の感想
・お金のことを考えるのをずっと避けてきたが、生きる以上避けて通れないものだと感じた。これから少しづつ勉強していきたい。
・テレビでよく目にする「人生100年時代」が、今日改めてお金について学んだことで現実的に感じられた。
・自分が社会の一部であることを感じた。
▼せたがや若者サポートステーション キャリアコンサルタント 丸山玄氏のコメント
施設内の活動は随時行ってきましたが、今回のような「校外学習」スタイルのセミナーは初の試みです。実際に企業のオフィスを訪れ、働いている人たちの姿を目にすることは、参加者にとってよい刺激になると実感しました。このようなセミナーの実施や就業体験会などを通じ、若者の自立支援に協力していただける企業が増えればうれしいです。
▼日本若者転職支援センター アドバイザー 鶴居美佐子のコメント
社内を会場としたセミナーを開催するのは初めてのことで手探り状態での準備でしたが、内容に満足できたとの声をいただき手応えを感じています。少子高齢化の影響を受け、企業が若手人材の採用に苦慮する一方で、働くことに前向きになれない、一歩踏み出せない若い方の存在があります。弊社は今後もサポステを始めとする支援機関と協力し、社会への復帰を目指す若者を支援してまいります。