【ビジネス用語】「タスク」とは何を表すか?言葉の意味を徹底分析!

「タスク」という言葉を聞いたことがありますか?

「タスク管理」「タスクの優先順位」など、ビジネスシーンでは頻繁に使われる、「タスク」という言葉。

一体どういう意味なのでしょうか?

ビジネスの「タスク」とは一体何か?

タスク【task】

① 課せられた仕事。課題。

② コンピューターで処理される作業の最小単位。 → ジョブ

(引用:三省堂 大辞林 第三版

ビジネスにおける「タスク」とは、①を指しています。

タスクとは「やるべき仕事」のことです。

ただし、「仕事=タスク」というわけではありません。

例えば、営業職として働いている人がいるとします。

その人が自分の自己紹介をするときに「僕(私)のタスクは営業です」と表現するのは、正しい使い方ではありません。

タスクというのは、広く仕事全般のことを指すのではなく、仕事を構成するための小さな単位の作業(仕事)を指します。

では、上記の通り「営業」の仕事を噛み砕いてみましょう。

営業の仕事をするために必要なのは、例えば…

  • クライアント訪問
  • 新規開拓のテレアポ
  • フィードバックへの回答 など

「タスク」に似た言葉に「ToDo」というものがありますが、ToDoはタスクをこなすために必要な細かい作業のこと。

例えば、資料作成がタスクならば、データ収集がToDoに当たります。

つまり、仕事は噛み砕くとタスクに、タスクは噛み砕くとToDoになります。

タスクをもっと小さな作業に分けたものがToDo、ということですね。

あなたはシングルタスク型?マルチタスク型?

作業を同時進行することをマルチタスク、1つだけ進行することをシングルタスクと呼びます。

この考え方を元にして、ビジネスシーンでは単純に器用な人のことを「マルチタスク型」ということもあります。

いくつもの依頼を同時にこなせる、デキるビジネスパーソンのイメージが由来のようです。

反対に、「シングルタスク型」はどうでしょうか。

1つのことに集中すると周りが見えなくなってしまう、他のことに手が付けられないなど、ややマイナスのイメージです。

いずれにしても、「タスク」という言葉がビジネスシーンに深く浸透しているということが伺えますね。

タスクとプロジェクトの違いとは?

タスク=「仕事」の細かい単位/やるべき業務

ということがわかったところで、次は「タスク」と「プロジェクト」の違いについて見てみましょう。

プロジェクト【project】

新しいものを考え出し、実用化するための研究や事業。 「商品開発-」

(引用:三省堂 大辞林 第三版

プロジェクトも「やるべき業務」であることに変わりはないのですが、「企画」などを指し示す言葉であり、タスクとはまた異なります。

プロジェクトが目指すものがより大きな目標であるのに対し、タスクはその手段を指します。

例えば、新しい商業施設(ショッピングモール)オープンのプロジェクトを例に、見てみましょう。

この場合、施設のオープンがプロジェクトに該当し、以下のようなタスクが発生します。

  • 土地・建設業者の手配
  • 導入ショップの確認・誘致
  • 着工
  • 広報etc…

同じ「為さなくてはいけないこと」の中でも、タスクよりさらに大きな規模のものがプロジェクトです。

上の図のようにタスクはプロジェクトを構成するものです。タスクは更に細分化され、それを更に細分化するとToDoという最小の単位になります。

例:

土地・建設業者の手配(タスクA)⇨見積もりを取る(タスクA’)⇨業者に電話依頼(ToDo)

タスクとスケジュールの違いとは?

タスク管理とスケジュール管理は、言葉は似ていますが別物です。

スケジュール管理は「一連の行動を時間帯で把握すること」であり、一方でタスク管理は「着手すべき作業を把握すること」です。

「スケジュール」は、10:00〜MTG、11:00〜相手先に訪問…というように、時間で区切られた予定です。

それに対して「タスク」は、そのMTGに必要な資料作成・訪問先で展開する商材の準備など、作業そのものを指します。

スケジュール=ある程度固定された予定、タスク=自分で優先順位を決められるもの

と把握すると、よりイメージしやすくなります。

ただ、認識は会社やプロジェクトにより異なる場合があります。

この2つをほぼ同義とするシーンもないわけではないので、臨機応変に意味を把握しましょう。

ところ変われば言葉も変わる、というのはよくあることです。

どういった意味で使っているのかわからない場合は、会社の先輩・プロジェクトのリーダーに聞いてみましょう。

「タスク」の言葉の意味…まとめ

ビジネスにおける「タスク」は、「自分がやるべき仕事や業務」という言葉に置き換えられます。

また、タスクは管理が重要なものですが、手帳に書き出しただけで終わってしまっては意味がありません。

スクを書き出したらそれに優先順位をつけ実行していくのがタスク管理のコツです。

タスク管理は業務効率化の鍵。

各種ツールもうまく使いこなして、取りこぼしのないようタスク管理していきましょう。

参考

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