最終学歴が高卒の人の給料はどのくらいなのでしょうか?
また、今後はどれくらい稼げるのでしょうか?
一般的には大卒の方が高卒より年収や生涯賃金が高いと言われていますが、高卒でも稼げる仕事はあります。
この記事では、厚生労働省の調査結果を元に高卒者の給料について解説します。
今より給料を上げたい人は、転職先の参考にもしてください。
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高卒と大卒の給与格差
最終学歴が高卒の場合、平均年収は2,819,000円(男女平均)となっています。
一方で最終学歴が大卒の場合は、3,694,000円(男女平均)。
両者には、約87万円もの開きがあります。
令和5年賃金構造基本統計調査厚生労働省
※企業規模や都道府県もすべて合わせた平均年収です。
高卒の手取り給料
上記は額面の給料ですが、当然額面から色々と引かれてしまい、残ったものが手取りの給料です。
額面の給料から引かれるものは、
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
などです。
企業によっては上記に加え、組合費などが引かれることもあります。
では、上記年収を前提に、引かれる金額を合計してみましょう。
- 健康保険料:約150,000円
- 厚生年金保険料:約270,000円
- 雇用保険料:約17,000円
- 所得税:約50,000円
- 住民税:約50,000円
引かれる合計額:約537,000円 となります。
※独身で扶養家族がなく、基礎控除と給与所得控除のみ、東京都の企業に勤めている場合で計算/一般的な企業の場合、健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税など引かれる金額は、額面給与のおおよそ20〜25%です。
高卒男性の世代別の給料
では、最終学歴が高卒の男性の世代別の平均の給料を見てみましょう。
転職を考えている人は、現在の年齢と照らし合わせてご覧ください。
※企業規模や都道府県もすべて合わせた給料情報です。
- 19歳まで:192万円
- 20~24歳:222万円
- 25~29歳:250万円
- 30~34歳:273万円
- 35~39歳:276万円
- 40~44歳:295万円
- 45~49歳:319万円
- 50~54歳:355万円
- 55~59歳:360万円
- 60~64歳:287万円
- 65~69歳:249万円
となっています。
ちなみに、全世代を通した高卒男性の平均年収は約306万円です。
高卒女性の世代別の給料
高卒の女性の世代別の給料を見てみましょう。
こちらも、転職を考えている女性は現在の年収と照らし合わせて見てください。
※企業規模や都道府県もすべて合わせた給料情報です。
- 19歳まで:190万円
- 20~24歳:205万円
- 25~29歳:216万円
- 30~34歳:206万円
- 35~39歳:223万円
- 40~44歳:230万円
- 45~49歳:243万円
- 50~54歳:247万円
- 55~59歳:246万円
- 60~64歳:219万円
- 65~69歳:205万円
となっています。
全世代を通した高卒女性の平均年収は230万円です。
高卒女性の給料は、男性と比べると大きく落ちるのが特徴です。
女性の方が、どういった企業に就職・転職するかにより給料が大きく変わりますので、企業選びは慎重に行いましょう。
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登録や相談など、利用は全て無料です。
業種別の高卒の年収ランキング
続いて、高卒の給料が高い順に業種別の年収ランキングTOP3をご紹介します。
どういった業種を選ぶと給料が高いのか、低いのかを知っておきましょう。
就職・転職先を選ぶときの一つの目安にしてみてください。
1位:金融・保険業
第1位は金融・保険業です。
金融・保険業の特徴は、40代後半から年収が高くなることです。
若いうちは苦労する人が多いです。
高卒で、銀行に正社員で転職するのは狭き門ですが、保険会社になると高卒キャリアでも比較的ハードルが下がります。
保険会社で「稼げる」ポジションはやはり保険営業職です。
インセンティブがかなりインパクトのあるポジションで、いわゆるほぼ完全出来高です。
売れる営業マンの年収はいくらでも上がりますが、もし売れなければ生活も厳しくなる。
金融業界は「稼げる」業界ではあるものの、実力に左右される世界という側面もあります。
2位:IT・情報通信業界
新型コロナウイルスの流行以降、テレワークやオンライン会議は必須とも言える状況になりました。
インターネットは、すでになくてはならないインフラの1つです。
それを支えるのが、IT・通信業界。
IT・通信業界は学歴よりも実務経験を重視します。
高卒でも実務経験豊富な人であれば、大手IT企業に正社員で転職する人もいます。
実務経験が豊富でどんどん活躍できれば、高卒で年収1000万円を超えるという人もいます。
また、実務経験重視でありながらも、IT・通信系は未経験からでも始められるポジションも多くあります。
ただし、これはポテンシャル採用と言われる20代若手層に限った内容になります。
年齢が上がるほど、実務経験を多く求められます。
3位:教育・学習支援業界
2021年になり、教育・学習支援業界が注目されるようになってきています。
緊急事態宣言の影響で休校になったり、本来の学習が十分にできない子どもたちをサポートする教材や学習支援塾などが昨年から急速に進化を始めています。
オンライン授業や学校さながらの教材など、さまざまなカリキュラムが充実しています。
また生涯学習という言葉があるように、学習は子どもだけのものではなくなってきています。
大人向けの教養や学びの場などが増え、少子化に対応しています。
教育・学習支援業界は今後も注目の業界です。
逆に、年収が低めの業界は…
2024年現在、年収が比較的低い業界は
- 運輸業
- 宿泊・飲食サービス業
この2つが年収300万円前後で、他よりやや低めという結果でした。
いずれも、新型コロナウイルスの影響を直に受けた業界です。
運輸業界はネット通販などの影響もあり好景気ではありますが、現場の仕分け担当やドライバーは、不規則なシフト・体力仕事など、かなり厳しい環境下での労働になり、人材の定着が難しくなっています。
まとめ
「安定」とは、学歴や大企業への入社に限りません。
日本も近年は実力主義になってきており、実際多くの企業は、実務経験や技術がある人にオファーをしています。
何を始めるにも遅いということはありませんが、可能であれば20代の若いうちに、スキルや経験を身につけておけば、安定して働くことができます。
そう、現代の「安定」とは、「どんな環境でも、自分の力を発揮して活躍し、対価を受け取れる」ことなのです。
今、これを読んでいる高卒で20代の方は、今のうちにどんな仕事をし、どんな経験を積むかがとても重要です。
この記事を参考に、未来を見据えた働き方を考えてみてください!