【高卒の転職】転職活動に重要な「自己分析・スキルの棚卸し」

高校を出てすぐ就職するとなると、大卒の学生に比較し進路は限られています。

公務員か、または学校で勧められた数社の企業の面接を受けるというケースが一般的で、良くも悪くも「エスカレーター式」のような就職をしてしまうことがほとんどです。

もちろん、職場が自分に合えば良いのですが、問題は合わなかった時や、違う目標ができた時。

転職を意識したが、何から始めていいか分からない…という高卒の人は、実はとても多いのです。

大前提!転職活動に必要な「自己理解」

転職活動を始めるには、企業や業界を理解するのも大事ですが、なんといってもまずは自分を理解することが第一。

「自分のことは自分が一番わかっているよ!」

みなさん、そう思うかもしれません。

ですが、ご自身のことを論理的に、かつ端的に説明できますか?

経歴や得意なこと、スキル…。

いざ言葉にしようとすると、ちょっと難しいですね。

実際に、転職活動では上記のような内容を面接でたくさん聞かれます。

もちろん、書類にもわかりやすくまとめて書かなければいけません。

途端に難しいもののように思えてきたかもしれませんが、大丈夫です。

「自己分析」そして「スキルの棚卸し」、この2つを適切に行えば、自己理解を深めることができます。

では、この2つがどんなものかを見ていきましょう。

自己分析とは?どんな風に行えば良い?

まずは自己分析から始めます。

自己分析とはその名の通り、自分自身で行う自分の分析です。

自己分析でしっかり自分のことを理解できれば、「自分がどういう時に楽しいのか/そうでないのか」「嬉しいのか/そうでないのか」など適性が理解できるので、転職先に選ぶポジションや企業のミスマッチが少なくなります。

では手始めに、これまでの自分がしてきたことを色々振り返ってみましょう。

仕事での経験はもちろん、直近であれば学校生活などでもかまいません。

楽しかったことや悔しかったこと、成し遂げたことなどを書き出してみて、「自分はどういう時に喜びを感じて、どういうことが好きな人間なのか」を洗い出します。

一通り印象的なエピソードを洗い出したら、今度はそれを「自分史」として組み立てていきます。

自分史=自分の歴史なので、時系列で紙に書き出すと良いです。

そして、書き出したエピソードの横には「当時なぜその行動をとったのか」「なぜ嬉しかったのか」など、「なぜ」を使って掘り下げていき、出来事に対する自分の感情や行動を掘り下げていきましょう。

「なぜ」の部分は、以下を意識すると良いです。

  • なぜ取り組もうと思ったのか
  • なぜ頑張れたのか
  • 課題に対しどう対処したか
  • なぜ乗り越えられたのか
  • そこから学んだことは何か

例えばあなたが…

勤務先で、チームリーダーに立候補した

とします。

・なぜリーダーに取り組もうと思ったのか=自分の大きな経験になると考えたから

・なぜその仕事を頑張れたのか=チームの仲間が支えてくれたから

・課題に対しどう対処したか=チームで意見を出し合い、自分がまとめた

・なぜ課題を乗り越えられたのか=チーム一丸となって取り組んだから

・そこから学んだことは何か=コミュニケーションを取り力を合わせること、協調性が大切

こんな風に書くことができます。

もちろんリーダーになることや目立つ仕事をすることだけが、転職活動で評価されるわけではありませんので、自分が頑張ってきたことを飾らず書き出してみてください。

また、他人から見た自分を評価してもらう「他己分析」というものもあります。

第三者の力を借りるので、自分が忘れていた意外なエピソードを思い出す可能性もあります。

しかし、他己分析を頼むときは、良い印象だけを引き出すのではなく、悪い印象を述べられることも覚悟で受け入れましょう。

自分の弱みと強みが別の角度からわかってくるかもしれません。

また、ソーシャルスタイルやエニアグラムなどの各種診断も、困った時には一つの手がかりとなります。

人物像をいくつかのタイプに分け、質問に答えていくことでそのタイプのどれに一番近いかを診断できるというものです。

あくまで傾向を掴むものなので、診断結果が全てではありませんが、ビジネスシーンでは比較的使われるものです。

参考

ソーシャルスタイル診断kazupc.com

スキルの棚卸しとは?どんな風に行えばいい?

スキルの棚卸しという言葉は、あまり耳慣れないかもしれません。

転職エージェントでは比較的よく使う用語、「スキルの棚卸し」。

そもそもですが、みなさんは「棚卸し」をご存知ですか?

そう、小売業や店舗で定期的に行われる、在庫確認・整理の作業です。

スキルの棚卸しとは、上記と同様にスキル(技術)を整理するという例えの言葉。

では、スキルとは、どんなものを指すのでしょうか?

この図のように、ビジネスの基本的なスキルはいくつかの階層に分かれています。

上にいけばいくほど高いスキル、下にいくほど基礎的なスキルになります。

しかし、「リーダーシップがあるか分からない」「マネジメント経験がない」という方ももちろんいるかと思います。

先ほどの自己分析同様、スキルも「目立つことができるから良い」というわけではありません。

少し目立たない作業でもコツコツできるか、セルフマネジメント(自己管理)ができるか。

ここに記載があるものだけが、転職活動で有効なスキルというわけではありません。

スキルは、自己分析の「課題をどう乗り越えたか」「そこから何を得たか」に深く絡む部分です。

これまでの経験で得たものを、今一度振り返ってみましょう。

スキルに関してはこちらのコラムで詳しくご紹介しています。

【ビジネス用語】転職に必要な「スキル」って何だろう?

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