【仕事図鑑】防災関連の仕事とは?防災関連の仕事に転職するには?

豪雨や台風や地震、ここ数年の日本は、大きな災害にたびたび見舞われています。

こんな時に注目されるのは、災害・防災に関わる仕事。

相次ぐ災害の中、「人を守る仕事に就きたい」と感じた人も多かったのではないでしょうか。

災害時に大きく活躍するのは、どんな職業の人たちなのかを紹介していきます。

防災関連の仕事①電力・ガスなどのインフラ系

「下部構造」を意味する「インフラ(インフラストラクチャー)」は、その名の通り社会の基盤になる設備・システム等を指します。

インフラに該当する電気・ガス・水道・下水道・鉄道・道路・通信網に関する職業は、災害時に大きく注目されます。

JRやガス会社、電力会社などの大手は理系大学生の就職先としても人気があります。

業界として競合が少なく、安定しているのもインフラ系の特徴です。

公共事業も民間の企業が国からの委託という形でその役割を担っていることもあります。

インフラ系の仕事に転職するには?

インフラ系の職種は、就職(転職)活動を行い入社するケースが大半ですが、現場作業員の場合は日雇いのアルバイトから始まり社員になるということもあるようです。

大きな障害物の撤去作業が必要など、重機を使う必要がある場合は特殊車両の運転免許がある人を日雇い・期間限定作業員で募集することも多くあります。

また、インフラ系の仕事に向いているのは、コツコツ地道に作業することが苦にならない人。

競合が少ないのでスピード感はベンチャーほどではないとも言われていますが、その一方で、ミスが人々の生活基盤を揺るがす大事故に繋がりかねないため、どんな小さなものでもミスは許されません。

どんな仕事でもミスはあってはならないのですが、ミスが事故に直結するというのがインフラ系の特徴。

「安定しているから」「給料も良さそう」と安易に転職すると、緊張感や責任感に耐えられないかもしれません。

防災関連の仕事②自衛隊

自衛隊員は災害時に現場に派遣され、様々な救助活動を行います。

自衛隊員が所属する自衛隊は、日本の平和を守るための組織です。

自衛隊は、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の3部隊から構成されており、内閣総理大臣および隊務統括を担う防衛大臣による文民統制の下、防衛省によって管理されています。

災害時では被災地での人命救助・浴場の設営・食事の配給などを行っており、その活躍は多岐に渡ります。

自衛隊の仕事に転職するには?

入隊するには専門の学校を卒業する他、一般曹候補生として応募するという方法があります。

日本国籍を有する18歳から27歳未満の方が対象と広く門が開かれているので、高卒、専門卒などはもちろん、大卒者や一度社会人経験を積んでから入隊する人も少なくないようです。

参考

あなたにも見つかる!自衛官適職診断自衛官募集

では、自衛隊に向いている人とは、どんな人なのでしょうか?

体力があり健康なことはもちろんですが、集団生活が苦にならない人が向いていると言われています。

入隊すると、ほとんどの時間を他の隊員と共に過ごすことになります。

仕事をする上でのチームワークも、非常に重要です。

そのため、一人の時間を大切にしたい人には、ストレスになるかもしれません。

人命に関わる場面にも何度も立ち会うことになるので、冷静さも必要です。

防災関連の仕事③医療関連

災害時には怪我をする人も続出するため、医師・看護師は対応を行います。

患者は心身ともに大きなダメージを受けていることが多いので、どれだけその苦痛を取り除けるか、一人一人に向き合う集中力と精神力が必要になります。

また、災害はペット・家畜などの動物もストレスを感じやすい環境に晒されます。

災害時は人命救助が優先され、動物のことは後回しになりがちですが、飼育している人にとってはペットも大切な家族の一員。

有事の獣医師の存在は、非常に歓迎されます。

医療系の仕事に転職するには?

医師国家試験を受けて医者になる方法は2つあります。

大学の医学部または、医大を卒業している必要があります。

学費が高額なこともあり、医者に転職するということは、選択肢として他の職種より現実的ではありません。

医者・看護師は途中から志すということが難しい職種ではありますが、数年の社会人経験を経てから学校に通い、その道に進んだという人もいます。

強く志望する場合は、そういった選択肢も視野に入れても良いでしょう。

防災関連の仕事:まとめ

災害に関わる仕事というと、どうしても上記のようにメディアで取り上げられる職業が注目されがちですが、多くのBtoC(一般のお客様向けサービス)の業種は災害に関わる仕事と言えます。

小売業、運輸業も、災害時の大きな助けとなる仕事です。

小売業は、お客様に対してモノを販売する、スーパーやショッピングモール、コンビニ他の小売店が該当します。

災害時、小売店で商品が買えなければ…あるいは営業していなければ、生活に必要なものが手に入りません。

また、運輸業はこうした小売店に商品を輸送します。

仮に小売店が営業していても、棚が空っぽでは、やはり死活問題です。

その運輸業のシステムを支えるのはインフラ系、安全を守るのは自衛隊…

と、様々な仕事の上に私たちの暮らしの安全は成り立っています。

多くの仕事が、直接的にまたは間接的に人を守っていると考えられます。

 

他にも、防災グッズや非常食を開発するメーカーも災害に関わる職業です。

有事の対応ではありませんが、防災という観点から「人を守る職業」と考えられるでしょう。

広い視野を持って、自分が社会の中で活躍できそうなのはどの部分なのかを冷静に考えたいですね。