高校を卒業後フリーターを何年かやっていたが、「正社員に就職したい!」と思ったときに不安な点があります。
「高卒のフリーターは正社員で就職できるのかなあ…」という点です。
ですが、安心してください。
高卒フリーターからでも正社員で就職できます。
なぜなら、現代は空前の人材不足だからです。
企業は人材獲得のために必死なのです。
ですが、就職できればどこでも良いというわけではありませんよね?
この記事では、
- フリーター期間が長くなると就職に不利?
- 高卒20代フリーターの就職活動方法
- 自分に向いている仕事の見つけかた
- 高卒20代フリーターが就職しやすい職種
などをご紹介します。
あなたの就職活動の参考になればうれしいです(^^)
それではさっそく見ていきましょう!
高卒フリーターは不利ではない!むしろ大卒フリーターの方が不利!?
高卒フリーターのほうが大卒フリーターより有利なことを知っていましたか?
同じフリーターでも、高校を卒業後すぐにフリーターになった人は18歳です。
18歳の子どもが18歳の時点で自分の進路を決めるのは難しいと企業側は思っています。
ですので、高校卒業後に数年フリーターをしていても、企業はあまり悪い印象を持たないことが多いのです。
反対に、大卒22歳からフリーターになった人は、
- 大学まで行ったのに自分の進路が決められなかった人
- 親に大学の学費を出してもらったのに就職しなかった人
- 大学で何を勉強してきたんだ?この人は?
と企業側に思われてしまうのです。
そのため、高卒フリーターは大卒フリーターより就職に有利なのです。
フリーター期間が長くなると就職に不利?
厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」の「フリーター期間別にみた正社員になれた者の割合(20~29歳)」を調べてみました。
引用元「厚生労働省 若年者雇用を取り巻く現状」
男女合計のデータは、
- 6ヶ月以内:64.0%
- 7か月~1年:58.3%
- 1年~2年:52.2%
- 2年~3年:58.9%
- 3年超:48.9%
男性のデータは、
- 6ヶ月以内:72.5%
- 7か月~1年:61.7%
- 1年~2年:60.0%
- 2年~3年:62.1%
- 3年超:57.0%
女性のデータは、
- 6ヶ月以内:56.5%
- 7か月~1年:55.1%
- 1年~2年:42.9%
- 2年~3年:54.1%
- 3年超:38.3%
でした。
この結果を見ると、フリーター期間が6ヶ月以内の場合、男性では約7割、女性では約6割が正社員になっています。
しかし、フリーター期間が3年を越えると、正社員になれた男性は約6割、女性では約4割と減っています。
やはり、 フリーター期間が長くなるほど印象が悪くなることが原因だと考えられます。
フリーターのイメージはまだまだ悪く、企業の採用担当者によっては、フリーターは「ふらふらしている人」と思われています。
また、フリーター期間が長くなるほど企業側は「この人どこにも正社員で雇ってもらえない人なんじゃないか?」と疑心暗鬼になります。
基本的に、企業というのは若い人材を採用したがるものです。
理由は、「育成期間が長く持てるから」です。
育成期間が長く持てれば、じっくりと良い人材を育成することができるため、メリットがあるのです。
例えば、同じスペックで20代前半と20代後半の人が同じ会社の採用試験を受けたら、基本的には20代前半が採用されます。
以上のようなことから、フリーター期間が長くなるほど正社員就職には不利といえるでしょう。
フリーター期間が長くなると女性は正社員就職に不利
上記の厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状」のデータからわかるように、フリーター期間が長くなるほど正社員就職は難しくなります。
さらに細かく見ていくと、フリーター期間の長い女性は男性より正社員になれる割合が少ないことがわかります。
なぜフリーター期間の長い女性のほうが正社員で就職できる割合が少ないのか?
フリーター期間が長くなることで女性が20代後半になってしまうと、企業側が「結婚、出産、育児」を気にするからです。
20代前半であれば企業も「結婚、出産、育児」をあまり気にしませんが、20代後半の女性が正社員採用の面接を受けるとなると、やはり「結婚、出産、育児」のことが気になります。
- 彼氏はいるのかな?
- 結婚の予定はあるのかな?
- 結婚したら会社を辞めちゃうのかな?
などを気にしているのです。
今は面接で「彼氏はいるの?」など、個人的なことを聞けない時代なので、企業側も聞きたくても聞けないのです。
中小企業の場合は産休や育休制度が整っていない会社もあるため、結婚・出産を予定している人は雇いたくないという本音もあります。
労働政策研究・研修機構の「第4回若者のワークスタイル調査」の調査結果も調べてみました。
25歳~29歳のフリーターで正社員になろうとした割合は、
- 男性:77.4%
- 女性:66.0%
25歳~29歳のフリーターで正社員になれた割合は、
- 男性:61.9%
- 女性:40.8%
でした。
男性の方が正社員になれる割合が多いですね。
この結果からわかるように、20代後半になると女性の正社員就職は難しくなることが分かります。
もし正社員で就職したい女性は、できるだけ早く就職活動を始めたほうが良いでしょう。
高卒20代フリーターの就職活動方法
高卒20代フリーターが正社員になるための就職活動方法をご紹介します。
求人情報を集める必要がありますが、求人情報を集める方法は大きく分けて3つあります。
3つの方法をご紹介するとともに、それぞれのメリットとデメリットをお伝えします。
ハローワーク
ハローワークは国が運営する職業を紹介する相談窓口です。
誰でも無料で利用することができます。
ハローワークに行ったことがある人はわかると思いますが、毎日たくさんの人が職探しに訪れています。
ハローワークのメリットは、
- 多くの求人票を閲覧することができる
- 地元企業の求人票が多い
などです。
ハローワークのデメリットは、
- 公的機関であるため、あまりよくない企業の求人票もある
- 大手企業の求人は少ない
- 求人票の情報だけでは企業の事がわかりにくい
- お金のない企業も求人を出せる
- 自分に向いている仕事はわからない(あくまでも求人票を見に行くところ)
などです。
転職情報サイト
転職情報サイトで求人を探す方法もあります。
いつでも手軽に見ることができるため、この方法を使う人は多いです。
転職情報サイトのメリットは、
- 大手企業の求人も掲載されている
- 写真も掲載されており情報がわかりやすい
- スマホで簡単に求人情報を見れる
- 自分の希望の条件で求人検索ができる
などです。
転職情報サイトのデメリットは、
- 中途採用のサイトであるため、実務経験豊富な人や資格を持っている強者と肩を並べて戦わなければならない
- 良い部分しか書かれていないため、デメリットがわかりにくい
- 自分にできる仕事かわからない
- 自分に向いている仕事がどれかわからない
などです。
知り合いの紹介
知り合いの紹介で就職する人もいます。
「仕事探してるんだよね」と周りに言っていると、知り合いから「人を欲しがっている会社があるよ」と声がかかることがあります。
知り合いの紹介のメリットは、
- 不採用になる確率は低い
- 就職活動が少なくてすむ
- 面接が簡単に終わることが多い
- 知り合いの紹介という安心感
などです。
知り合いの紹介のデメリットは、
- 知り合いの紹介のため辞めにくい
- 辞めると後味が悪い
- 知り合いの紹介のため、入社前に細かいことを聞きにくい(なあなあになりがち)
- 自分に向いている仕事とは限らない
などです。
自分に向いている仕事がわからない
ハローワーク、転職情報サイト、知り合いの紹介をお伝えしてきましたが、これら3つは自分に向いている仕事はわかりません。
休日・給料・残業・福利厚生・待遇など条件で仕事を決めるのも良いですが、肝心の「仕事のやりがい」がおろそかになると仕事が苦痛になります。
自分が興味を持てる仕事・向いている仕事を選ぶことは、人生を楽しく生きるためのコツです。
「自分に向いている仕事を紹介してほしい」という場合は、転職エージェントに相談してみてもいいでしょう。
転職エージェントであれば相談ができるため、自分に向いている可能性のある仕事がわかるかもしれません。
※最終的に本当に向いているかどうかは実際に働いてみないとわからないため、「わかるかもしれません」という表現にさせてもらいました。
ちなみに、当社にご相談いただいてもかまいません。
当社では最終学歴が高卒の方を対象に就職・転職先の企業の紹介をしています。
高卒20代フリーターが就職しやすい職種
高卒20代フリーターが就職しやすい職種をご紹介します。
ここでは、未経験からでも始められて、手に職のつく仕事、技術が身に付けばくいっぱぐれのない仕事を選びました。
IT
もはや私たちの生活にITは欠かせません。
- インターネット
- スマホ
- You Tube
- LINE
- SNS
- スマホゲーム
などがない暮らしは想像できませんよね?
これらのITサービスはすべて人がつくったものであり、IT企業が私たちの暮らしを豊かにするために提供しているサービスです。
IT企業に勤めるということは、こうしたITサービスをつくるのが仕事です。
未経験からITの仕事を始める場合、最初はプログラマーを目指す人が多いです。
プログラマーとは、コンピュータの言語をつかってシステムを組み上げていく仕事です。
わかりにくく聞こえるかもしれませんが、プログラマーはものづくりの仕事なので、大工さんやコックさんと同じような仕事です。
「システムをつくるものづくりのお仕事」というイメージです。
ITの技術が身に付けばくいっぱぐれはありません。
どの企業でもITができる人材は重宝されますので、技術があるほど仕事に困ることはありません。
技術力が高くなれば、大卒の人よりも稼ぐ人もいます。
※年収1000万円を超えるIT技術者もいます。
中には起業する人もいます。
私の知り合いには、IT企業に数年勤めたあと起業して、年商1億円の会社の社長になった人もいます。
最終学歴が高卒でも、未経験でも長く働くことができる仕事です。
くわしくは、「高卒・未経験で、IT業界に転職できるの?」を読んでみてください。
営業職
営業職は、最終学歴が高卒でも未経験からでも始めることができる仕事です。
営業職というと苦手意識を持つ人も多いかもしれませんが、コツがわかれば難しい仕事ではありません。
「自分は上手に話すことができないから営業職は無理だと思う」という人がいますが、営業のコツは上手に話すことではなく、人の話をよく聞くことです。
人の話や悩みをよく聞いて、その悩みを解決する方法を教えてあげるのがコツです。
相手にとってあなたは「悩みを解決してくれた人」となり、周りで同じような悩みを抱えている人(お客様)を紹介してくれます。
お客様がお客様を紹介してくれることで、飛び込み営業やテレアポをしなくても売上が上がっていきます。
営業職最大の魅力は、人脈がひろがることです。
人脈はあなたの財産です。
たとえ転職して会社が変わっても、人脈は残ります。
人脈があれば安定した売上をつくることができるため、あらゆる企業から欲しがられる人材になります。
つまり、くいっぱぐれがなくなるということです。
営業職は成果主義の側面があるため、売上が高いほど収入は高くなります。
会社や業態によりますが、年収1億円以上稼ぐ人もいます。
また、人脈が多くなることで起業という選択肢もあります。
より自分らしい働き方を求めて、起業する人もいます。
営業職は、できるようになると夢のある仕事と言えます。
くわしくは「異業種から営業職へ転職するには?」を読んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
- フリーター期間が長くなると就職に不利?
- 高卒20代フリーターの就職活動方法
- 自分に向いている仕事の見つけかた
- 高卒20代フリーターが就職しやすい職種
についてお伝えしてきました。
高校卒業後フリーターをしていた人でも、就職活動のやり方を間違えなければ正社員で就職できます。
学歴よりも大切なのは「若い」ということです。
20代であるということ自体が大きなメリットですので、チャンスは多いです。
ただし、自分に合わない会社に就職してしまうと仕事が辛いですし、辞めてしまうと転職を繰り返すことになってしまうので、会社選びは慎重におこないましょう。
あなたの就職・転職活動の参考になれば嬉しいです(^^)