転職の話題を出したら、パートナーや親に反対された経験はありませんか。
反対とまでいかなくても、「え?転職?」と訝しげな顔をされてしまった、など…。
家族と自分の考えに不一致が起こるというのは、誰にでもあり得ることです。
今回は、転職における「家族の反対」とどう向き合って行くかをご紹介していきます。
家族はあなたのことが心配
まず第一に、家族はあなたの考えを全否定しているわけではないということを忘れてはいけません。
あなたが思い切って転職の話を打ち明けた相手であるなら、その相手も同じくらい真剣に向き合ってくれており、その上での反対理由があるはずです。
では、その理由に多いものとはどんな内容なのでしょうか?
妻(夫)が転職に反対する理由の例
- 結婚(出産)したばかりで、パートナーの環境が大きく変わるのが不安。
- パートナーが、家庭との両立ができるのか不安。
- パートナーの年収が下がってしまうのではないかという不安。
妻(夫)があなたの転職に不安を持つ場合、環境の大きな変化や年収ダウンなど、生活に直結する理由が多くあります。
「本当に転職で年収UPできるのかな?」
「子育てに協力してもらえるのかな?」
「環境が変わったことで、本人のストレスにならないだろうか?(自分がそれを支えていけるだろうか?)」
などです。
今の環境に不満なく、キャリアアップのための転職となれば尚更でしょう。
続いては、親があなたの転職に反対する場合です。
親が転職に反対する理由の例
- せっかく大手に入社したのに、やめてしまうのは勿体無い。
- 転職は、うまくいかない人がすることだからやめたほうがいい。
- 環境が変わって、うまくやっていけるのか心配。
今でこそ転職市場は盛んですが、少し前までの日本は、終身雇用制度が常識で「転職は、仕事がうまくいかなくなった人がするもの」というネガティブなイメージがありました。
そのため、「やめたほうがいい」と感じる親世代も少なくありません。
また、あなたが大手企業で働いている場合、退職を「勿体無い」と考え、引き止めるケースがあります。
年齢が少し上の世代の方には、やはりネームバリューは魅力的に映るものです。
理由を一つ一つ見てみると、あなたの家族は、闇雲に転職に反対しているというわけではないことが分かるのではないでしょうか?
あなたのことが心配。
そして、あなたに何かあった時に支えてあげられるか心配。
大体は、そんな複雑な思いで、反対しているものです。
家族の反対にあったら、まずはその理由を尋ねてみる
もし、転職を家族に反対されたら…。
そんな時は、落ち着いて話し合ってみましょう。
誰でも反対にあえば悲しくなったり、頭にきてしまうものですが、まずは冷静に相手の意見を受け止めます。
心配してくれてありがとう。
よかったら、なぜそう思うか(反対意見を)聞かせてもらえる?
「なんで反対するの!?」と感情的に言い返したりせず、まずは相手の意見を聞いてみます。
そうすれば、相手もどういう思いで反対したかを聞かせてくれるでしょう。
この時大切なのが、あなたが転職に対して自分の軸を持っていること。
転職軸とは、自分が転職を考えた理由です。
どうしても転職を通して成し遂げないといけないということを、身近な人にきちんと伝えられるでしょうか。
家族に転職の理由を説明するというこのステップは、ある意味最初の面接とも言えるかもしれません。
説明はロジカルになりすぎず、相手の感情も受け止めて
説明はわかりやすく、相手の気持ちを受け止めた上で伝えましょう。
例えば、キャリアアップを狙った転職であれば…
「今の会社で身につけたことを活かして、もっと大きな仕事に挑戦してみたいと思っている」
「20代という転職しやすい今のうちに、自分の力を新しい環境で試したい」
のように簡潔に伝えます。
これで理解してもらえれば良いですが、もちろんそうはいかない場合もあります。
そんな時も言い返そうとするのはやめましょう。
結局、冷静な話し合いができなくなってしまいます。
…反論された時の説明…
大手の方が幸せだよ▶︎
中小・ベンチャーにもやりがいや充実した福利厚生は多くある
給料DOWNは嫌▶︎
一時的に落ち込んでも、長い目で見れば評価され、給料UPする可能性がある
うまくいくか分からないだろう▶︎
実行しないで後悔するより、やってみて失敗だった方が良いと思っている
このように、自分がどうしても転職をしたいという理由を明確に伝えます。
そもそも転職に抵抗がある相手の場合は、データを用いるのも良いかもしれません。
以下は、20代の男女を対象に調査した、転職経験の有無に関するアンケート結果です。
年代別に聞いた転職のホンネ20代編マイナビニュース
時にはデータも交えて、転職市場がいかに活発かを知ってもらうのも良いでしょう。
真剣に向き合ってくれる家族に感謝し、自分の考えを正直に述べ、きちんと向き合いましょう。
反対を押し切って転職すると、仮に転職先で何かあった時に、家族に相談しにくいということにもなりかねません。
「自分のことは自分で決める」のはもちろんですが、家族は生活を共にする相手。
いわば、社会的コミュニティの最小単位でもあります。
可能な限り理解してもらった上で転職するのがより穏便です。
家族の反対は押し切らず、きちんと話し合おう
家族に転職を反対されてしまった場合、すぐに賛同を得るのは難しいと言えます。
その場合は、繰り返し話し合いましょう。
どちらか一方の考えが変わる可能性もありますし、より現実的な問題をピックアップして一つ一つ懸念点を潰していくことに意味があります。
また、転職がうまくいくのか心配している家族に、転職エージェントの話をしてみるのも良いでしょう。
TOP GEARは、高卒専門の転職エージェントです。
書類作成や面接対策など、色々なサポートを行なっていますので、ご家族の方にこういった専門機関があると説明することで、安心に繋がるかもしれません。
ぜひ、家族への感謝の気持ちを忘れずに、上手に話し合いを進めて行きましょう!