保険には様々な種類があり、どのような保険にどのように加入して良いか迷ってしまいますよね。結婚や出産など、家族が増えるタイミングで入り直そうか…。さて、みなさんは『ドル建て保険』をご存知でしょうか?

「いわゆる普通の保険としてより、資産運用の側面が強い保険?」

「うまく使えば大きく利益が増える保険?」

「でも、デメリットもあると聞いたことがある…」

今回はそんな『ドル建て保険』の今更聞けないメリット・デメリットについてまとめてみました。

そもそもドル建て保険ってどんな保険?

ドル建て保険とは、ドルで保険料を支払い、保険金・年金・満期保険金・解約返戻金などもドルで受け取る保険です。仕組みは日本の保険(ドル建て保険に対し、円建て保険とも呼ばれます)と同じで、違いは通貨が外貨のドルであるだけです。例えば20万ドルの終身保険に入って毎月100ドルずつ支払っていれば、死亡時には20万ドルを受け取ることができ、途中解約時にも所定の解約返戻金を受け取れるのです。

保険会社は図のように、契約者が支払った金額の一部をドルで米国の公社債などに投資し運用します。このようなドル建ての保険が今注目されている理由としては、日本が超低金利であることー…90年代には7%ほどあった金利も、2018年には限りなくゼロに近付いていることが背景にあります。「銀行にお金を預けておくだけでも増えていく」時代はもう終わってしまったのです。そこで新たな資産運用の手段として、ドル建て保険が注目されるようになってきたのです。

ドル建て保険のメリット

金利が高い

日本の円に比較しアメリカのドルの方が金利が高いので、単純に貯蓄性が高いという特徴があります。

為替の変動で価値が上がる可能性がある

ドル建て保険の特徴として、為替の変動で価値が上がる可能性があります。ドル建て保険は、円の価値が高い時に契約し、円の価値が安い時に解約するのが基本的な考え方です。この時に出る利益のことを『為替差益』と呼びます。

金利と為替差益、この2つの要素のため、ドル建て保険は貯蓄性が高いという特性を持っています。

ドル建て保険のデメリット

『為替リスク』がある

ドル建て保険の特徴は、為替に大きく左右されるところ。これが前述のようにメリットに働くこともあれば、デメリットになることもあるのです。例えば通常時の1ドルを100円と仮定、毎月100ドル(10,000円)を支払うとします。これがもし円安で1ドル=110円になってしまった場合、保険料は100ドル(11,000円)と高くついてしまいます。※逆に円高であれば保険料は安く済みます。

また、為替手数料が発生します。これは円で保険金を支払う時やお金を受け取る時の、円をドルに両替する時に発生する手数料です。

さらに、受け取り時の為替レートが支払い時より円高であった場合は損失が出る可能性もあります。

このように、ドル建て保険は利益を大きく出せる可能性がある一方で、為替に大きく左右され思うようにいかないという『為替リスク』と呼ばれるデメリットもあります。保険という名前ではあるものの、投資の側面が強いため、為替やドルの勉強した上で、慎重に検討する必要があります。

まとめ

ドル建て保険の大きな特徴は、円をドルに(またはその逆に)換える時に為替相場の影響を受けるため元本保証がないという点です。絶対に元本割れしたくない資産は、ドル建て保険に使わないことをおすすめします。もっと言うと、少しでも損をしたくないと言う人にはあまりおすすめできないかもしれません。

ドル建て保険は、資産にゆとりがあり、それを使ってもっとお金を増やしていきたい、外貨や為替の仕組みを熟知していると言う人には最適と言えます。また、多額の資産を日本円で持つ場合のリスクヘッジとして、ドル建て保険に加入してみるのは良いかもしれません。ドル建て保険は、条件がぴったりはまる人がうまく使えば、非常に良い商品です。反対に、勉強不足・メリットしか見ていない人が運用するには少し難しいかもしれません。自分の身の丈に合った保険を選んで、後悔のないように資産を管理していきましょう。

参考:価格.com