新型コロナウイルス感染拡大の影響による失業者数は6万人を超え、特に大きな影響があった飲食・宿泊などのサービス業従事者が、異業種への転身を検討するケースが増加しています。今回は、コロナ禍で職を失った人や、サービス業から異業種に転職したい人のスキル取得と転職をサポートする完全無料のビジネススクール「デジタル能力開発センター(※2020年11月開校予定)」の担当者・田中亮多さんに、コロナ以降の転職事情や無料スクール開校の経緯について聞きました。

株式会社MAP 田中亮多さん

Profile

株式会社MAP 田中亮多さん

2016年、MAPグループに入社。キャリアアドバイザーや事業開発、人事・教育担当を経て、2020年3月よりファーストキャリア構築支援事業「WORX(ワークス)」の事業責任者を務める。

無料でPCスキルが学べる「デジタル能力開発センター」とは?

2020年11月4日の開校を目指して準備を進めている「デジタル能力開発センター」は、これまで仕事でPCを使ったことがない、あるいはネット閲覧程度の利用といった、PC初心者の方向けの無料スクールです。

受講者はオフィス業務で多用するPCソフトの基本的な操作をオンラインで学ぶことができます。15日間の受講でMOS 365&2019(Excel)の資格を習得することを目標としたカリキュラムを、当センターから無料で提供します。

そのほかにもオフィスワークで求められる電話応対やメール作成、同僚・上司とのコミュニケーションのポイントなど、基本的なビジネススキルやマナーも同時に学べる点が、当センターの大きな特徴です。

これらは全て、実際の社内研修で活用されているカリキュラムをアレンジしたもの。就業経験がない、アルバイト経験しかないという方でも、安心して転職活動に挑めるよう、スキルとマナーが同時に身につけられる仕組みになっています。

15日間の講座修了後は、弊社のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートします。もともと弊社(株式会社MAP)は転職エージェント。求人案件のご紹介はもちろん、履歴書や職務経歴書の書き方や面接対策、面接スケジュールの調整まで、転職活動を全面的にバックアップします。

当センターのカリキュラム修了後にご紹介できる仕事は、一般事務や営業職、マーケティング、カスタマーサポートなどさまざまなポジション。PC未経験者の方でも、受講後の可能性はグッと広がります。

質の高いカリキュラムを、無料で提供できる理由


一般的なPCスクールのMOS資格対策講座受講料は5~20万円程度ですが、当センターでは協力スポンサーを募ることで、人件費ほかの運営費を捻出しています。そのため、受講者に対して完全無料で授業を提供できる仕組みになっています。

この「完全無料のビジネススクール」という構想のベースにあるのは、弊社が2019年より取り組んでいるファーストキャリア構築支援事業「WORX(ワークス)」です。

WORXは事業理念である「過去や背景にとらわれない。誰もが挑戦できる社会を」の実現を目指し、若手人材を弊社で雇用。社内でのビジネス研修と、資格取得サポート、就業先での実務経験を並行した3〜5年間の包括的な就業支援を通じて、転職市場に強い「複合型キャリア人材」を育成・輩出する取り組みです。

現在は特にITエンジニア人材の育成をメインで行なっており、これまでに100名近くのWORXメンバーが、未経験からITエンジニアを目指して入社してきました。基礎研修を終えたメンバーは、既に大手通信会社など、さまざまな職場で就業しています。

デジタル能力開発センターのカリキュラムは、このWORXの研修を元にしたもの。PC初心者がIT基礎知識を短期間で効率よく学ぶためのメソッドを詰め込んでおり、実際に受講したメンバーのほとんどが約15日でITエンジニアデビューを果たしているという実績があります。

試行錯誤して改良を重ねたカリキュラムへの自信と、WORXで培った未経験人材育成の実績が、デジタル能力開発センターの構想につながったのです。

コロナ禍で仕事を失った人の転職をサポートしたい

厚労省の発表によると、コロナ禍での失業者数は2020年9月末時点で6万人を超えており、その多くを占めているのが飲食・宿泊業などのサービス業に従事していた人たち。そして、アルバイトや派遣など非正規で働く人も影響を受けており、弊社がWORXでキャリア構築を支援している層と、非常によく似ています。

先行きの不透明さから中途採用を中断したり、採用ハードルを引き上げる企業が増加している今、いわゆるオフィスワークの就業経験がない彼らの再就職は、非常に困難な状況にあります。特に実務でPCを使ったことがない人は、即戦力人材を求める企業に「スキル不足」と見なされがち。書類選考すら通過できないケースが多々起きているのが現状です。

この状況下で、若手人材の採用支援や、未経験人材の育成に注力してきた私たちだからできることは何か。混乱を極めるコロナ禍において、どのように社会貢献すべきか。考えた末にたどり着いたのが、「デジタル能力開発センター」という無料スクールを活用した失業者支援でした。

準備期間6ヶ月というスピードで作り上げた事業なので、11月の開校時に間に合わない要素もいくつかあり、完全な形でのスタートとはいえません。

しかし、たとえ粗削りであっても、このタイミングで始める意義のほうが大きい。コロナの影響で職を失い、転職活動に苦慮している人たちを一刻でも早く支援したいという想いが強いです。

コロナの影響で生じた「待機メンバー」の仕事を作る

約100名の未経験人材がWORXの研修を受講後、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた

また、当センター立ち上げに至ったもうひとつの大きなきっかけとして、前述したWORXメンバーの「待機」があります。

WORX事業開始以降、研修を修了したメンバー全員をITエンジニアの卵として現場デビューさせることができていました。しかし、コロナの影響で春頃からWORXメンバーが在籍していたプロジェクトの閉鎖が相次ぎ、就業先を失った「待機メンバー」が出てしまったのです。

自社で育成後、社外の就業先に派遣するというWORXの仕組みでは、メンバーの仕事を外部企業に依存する形になってしまいます。コロナで受けた影響をきっかけに社内で新事業を開発し、待機メンバーの新たな就業ポジションを創出しようと考えたのが、当センター設立のもうひとつの理由です。

当センターでは、まったくの未経験からPCの勉強を始め、MOSのほかITパスポートやCCNA、LinuCなど、複数の資格を取得してきたWORXメンバーが、一部講義の講師を担当します。

彼らが講義をすることのメリットは、自身のファーストステップを記憶している点にあります。PC初心者が基礎を学ぶにあたり、何がわからなくて、どこでつまずいてしまうのか。慣れない試験対策のコツや、モチベーション維持の方法に至るまで、PC初心者に限りなく近い目線で教えることができるのが強みです。

もちろん、カリキュラムの作成や講義の監修は経験の長いプロ講師が担当していますが、初心者からITエンジニアとして歩み始めたばかりのWORXメンバーから講義が受けられることも、一般的なPCスクールとの違いではないでしょうか。(後半へ続く)

デジタル能力開発センター・オンライン無料体験会

デジタル能力開発支援センターでは11月の開校に先立ち、10月より「受講希望者向け無料体験会」を実施します。(参加には事前申し込みが必要です)

開催日時

  1. 10月13日(火)13:00-14:00 
  2. 10月14日(水)10:00-11:00 
  3. 10月15日(木)13:00-14:00 
  4. 10月20日(火)13:00-14:00 
  5. 10月21日(水)13:00-14:00 
  6. 10月22日(木)10:00-11:00 
  7. 10月27日(火)13:00-14:00
    ※体験会は11月以降も随時実施予定です

体験会内容  (所要時間1時間)

  • デジタル能力開発センター概要説明
  • Excel操作ミニ講座
  • 受講イメージ、カリキュラム概要説明
  • 受講申し込み手順説明   など

参加資格

  • 18歳~29歳の男女で技術習得、就職意欲がある方
  • 現在離職中(または離職予定)の方で、受講修了後の就職が可能な方
  • 弊社紹介企業の面接に参加できる方
  • Office搭載PC(Windows推奨)の準備が可能な方
  • 安定したネット環境の準備が可能な方
    ※学歴、就業経験不問

事前体験会参加方法

ウェブサイトの申し込みフォームより事前予約が必要(参加費無料)
申し込みフォームURL:https://map-on.co.jp/digital-center

転職に役立つPCスキルが無料で学べるオンラインスクール

「デジタル能力開発センター」は、これまで仕事でPCを使ったことがないPC初心者の方のための、ビジネススクールです。

15日間の集中受講でPC基本操作から、MOSの資格講座まで、充実のカリキュラムがすべて無料。オフィスワークで求められる電話応対やメール作成、コミュニケーションのポイントなど、基本的なビジネススキルやマナーも同時に学べて、講座修了後には転職サポートも受けられます。